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コラム COLUMN

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「毎日、ワクワクが止まらない」、M&Aにおける会計・税務のスペシャリスト|山本 恭介

広島県広島市生まれ。公認会計士。
大学院卒業後、公認会計士試験に合格。監査法人に就職し、上場企業監査・IPO監査業務を担当。税理法人にて税務顧問・組織再編税務に従事。M&A・組織再編により関わりたいという想いから、2023年11月にクレジオ・パートナーズに参画。会計・財務・税務に関する専門家として、クレジオ・パートナーズの資本政策コンサルティング業務を担う。公認会計士として、クレジオ・パートナーズ入社への想いや経緯をインタビューしました。


クレジオは毎日がワクワク、M&A会計・税務が大好きで道を究める

「毎日ワクワクしていますね」

私は2023年11月にクレジオ・パートナーズに入社しました。元々、組織再編の会計・税務まわりが大好きでした。現在、担っている仕事は、資本政策を検討し、提案するという、私が関わりたかった仕事なので、大好きな分野で仕事できる状況に非常にワクワクしていますね。これまで監査法人・税理士法人を経験しましたが、いずれもクライアントに「何か」が発生してから対応することが多い仕事なので、自分から提案できるという経験に興奮します。

M&Aを知ったきっかけは、私が公認会計士を目指した理由にも通じています。2005年くらいだったと記憶していますが、当時、ホリエモンが経営するライブドアのM&Aニュースを見た時に「M&Aって、スケールと社会的に与えるインパクトがすごい。ベンチャー企業でも、大企業相手に勝負ができる。M&Aに関わりたい。」という想いが私の中に沸き上がりました。ただ、自分の性格を考えると、営業力が求められるM&Aコンサルタントは難しいなと思ったので「会計・税務の知識を活かしてM&Aに貢献する会計士になろう」と思ったのが、公認会計士受験のきっかけでした。公認会計士になってからも、いわゆる組織再編の領域に関心が高かったので、「好きなのでやってみる」「実績ができる」「得意になる」「もっと好きになる」の良いサイクルが生まれるようになりました。


これまでのキャリアは、2015年に大学院卒業と同時に公認会計士試験に合格し、優成監査法人(現:太陽有限責任監査法人)の広島事務所に就職しました。こちらの監査法人が、クレジオの代表である李さんがいた山田コンサルティンググループと関係があったので、実はその当時に李さんと出会っていました。李さんが山田FASに勤めていた時代でしたが、当時、山田コンサルティンググループが広島での取組を強化していたので、同じオフィスで席を並べたこともあり、そこからご縁は始まっていました。

優成監査法人では、主に上場会社への監査業務とIPOを目指す企業へのIPO監査業務や財務デューデリジェンスを担っていました。広島事務所に在籍していましたが、東京・大阪・中四国といった様々な地域の企業と関わることができました。3年半ほど経験した後、「どうしても税務だけは自信が持てない」という課題がありました。決算の作り方は分かっていましたが、実務が分からず、経理部の方から税務の相談をされても何も話せないという状況をつらく感じていました。自分の税務に関するスキルを磨くため、大手税理士法人であるKPMG税理士法人に転職しました。やはりM&Aや組織再編の税務を学びたかったので、そういった案件は大手でしか経験できないと考え、転職を決意しました。

そこから更に太陽有限責任監査法人へ出戻り、再度、KPMG税理士法人に勤めるという紆余曲折はありましたが、監査業務のインチャージ担当、税務顧問、組織再編・M&A税務といった、ひととおりの会計・税務の業務を経験でき、なかでもKPMG税理士法人では、上場企業等の法人税顧問、税務デューデリジェンスの業務を担当し、大好きだった組織再編・M&Aに関する会計・税務の業務も、頻度は必ずしも多くはありませんでしたが経験することができました。


地域密着・顧客密着のM&Aの新しい扉を開く、クレジオに感じた新しい可能性

クレジオにとって会計・税務の専門家が必要、「それってやりたいの僕しかいなくないですか?」

自分が経験したいと思っていた業務が経験できた状況で、更にスキルアップするためには、いよいよM&A会社か…と思っていました。当時、私は福岡に赴任しており、李さんが福岡に来られるというタイミングがあり、せっかくなのでM&A分野における、自分が「できること」「やりたいこと」の素直な気持ちをぶつけてみました。

李さんからは「“地域密着・顧客密着の資本政策コンサルティング会社”を目指す中で、現在のクレジオはM&Aで活躍するメンバーがジョインしてくれたものの、資本政策における会計・税務の専門性をより高い次元で追求する必要がある。上場企業の会計も理解し、税務の専門知識も持った、会計・税務のスペシャリストの人材がもっと必要。」と想いを告白されました。想定している業務としては、M&Aにおけるエグゼキューションと呼ばれる、売手企業・買手企業がマッチングした後のデューデリジェンスに係る業務を中心に、売手企業・買手企業のFA(ファイナンシャル・アドバイザリー)、買手企業向けのデューデリジェンス、上場企業向けの株価評価(バリュエーション)等でした。それを聞いた時、「広島でそれがやりたいの僕しかいなくないですか?」というのが率直な感想でした。


「地域」で会計・税務の専門性を活かせる唯一の現場へ

前職時代に私が李さんに抱いたイメージは、正に「営業の人」でした。当時の李さんが営業開拓をしていたこともあり、「技術の人」というイメージは湧いていませんでした。そもそも、私の中でクレジオに限らず「M&A仲介を行う会社=営業会社」という印象が強かったので、そういう営業力が強い会社は「怖い」と思っていました。福岡で李さんと深夜まで語り合ったとき、李さんが「営業の人」ではなく「技術の人」であると、私が勘違いしていたことが分かりました。加えて、上記のような会計・税務の専門家のスキルを活かすポジションで活躍できる人材を求めているということだったので、それだったら自分が担えるかもしれないと考えるようになりました。

また、クレジオのような会社が本当に地域で活躍すると「すごいことになるぞ」と思いました。私自身、一人っ子なので、いつかは広島に帰ろうと思っていました。将来に備えて、福岡にいる時代から、転職サイトを覗いて情報収集はしていたのですが、クレジオのように会計・税務・ファイナンスを仕事にしている会社は広島になく、いくら探してもクレジオの名前しか出てきませんでした。Googleに「その会社は知っているので、他の会社を提示して欲しい」とお願いしても、やっぱりクレジオしか出てこなかったです。ないんですよね、クレジオみたいな会社は。少なくとも広島には。

李さんと話す中で、私が感じていた不安は払しょくされました。「クレジオに行ってもいい」「クレジオに行くしかない」「クレジオに行きたいな」と思えました。転職は1年伸ばしてから…という方法もあったかもしれませんが、私はチャンスには積極的に乗るタイプなので、「チャンスが到来した」と感じました。これまでの転職経験から、失敗したら次のチャンスもあるという気持ちもありましたし、李さんのお人柄も知っていたので、クレジオに飛び込む勇気が持てました。妻は、李さんを知らないので「そんなところに入っていいのか」という感じでもありましたが、「私が知っているから大丈夫」と言い聞かせました。妻も広島出身だったことも転職の後押しになった理由の一つだと思います。


クレジオで新たに経験するやりがいと驚き、チームで経営者の課題を解決

クレジオでの初仕事、「提案」することで、経営者と向き合い、課題を解決する

入社してすぐに取り掛かったのは、クライアントの資金調達に向けた事業計画策定、組織再編税制のスキームの分析・検討、簡易の財務デューデリジェンス対応に向けた準備、売手企業FAの財務担当と、入ったばかりではありますが、最初からフル稼働でした。どの業務も新鮮で、自分がやりたかった領域だったこともあり、ワクワク過ぎて、依頼される前から先んじて資料を作り込んだりしてしまいました。

クレジオでの最初の2週間は、税理士法人時代の繁忙期を一気に駆け抜けたような忙しさでしたが、経営者と膝をつきあわせ、問題解決のお役に立つことを実感できることは、これまでにないやりがいを感じました。監査法人時代は、会社を監査する立場ですから、経営者から少し距離を置かれる感覚がありました。税理士法人時代は、税務が複雑過ぎて、経営者としては「専門的なところは専門家にお任せ」という関係性でした。いずれもどちらかというと受け身で、何かあった時に対応する仕事ですが、クレジオは寄り添い、自ら考え、提案するというスタイルなので、事業計画を作成する中でも、経営者の持つ想いや経緯を伺い、時には「山本君、どう思う?」と意見を求められながら、ソリューションを提案し、問題解決に貢献することが実感できます。財務データを見つめるだけでは、決して得られない経験とやりがいだと感じました。

一番印象に残っているのは、M&A事業部長である眞﨑さんと同行した時です。眞﨑さんが会社売却をご支援した経営者の方が「眞﨑さんのお陰で楽になった。ありがとう。」と、何度も何度も感謝の言葉を口にされていました。私は勝手に「M&Aをすると大金を手にする、そこをお手伝いする」と思い込んでいましたが、社長という重圧から解放され、肩の荷が下りる、M&Aにはそういった感謝のされ方があるんだなと、「なるほど」と思いました。



チームで協力して課題を解決、クレジオの強みと働く魅力を実感

入社前はクレジオに限らず「M&A会社は営業色が強くて怖い」という先入観を持っていましたが、クレジオのメンバーと実際に一緒に働いてみると、皆、笑顔で働き、会話が多く、話しやすいという感想です。今後、エグゼキューションの財務担当として、メンバーと連携する機会が増えますが、きっとやりやすいだろうと感じています。フロントのメンバーは、経営者の懐に入っていくのが本当に上手です。これまでの私の会計士人生にはなかった経験とノウハウを持っているので、素直に尊敬します。

入社して苦労していることは、メンバーが外にいることが多いので、ポツンと机にいる時は不安に思う時はありますね。率直に「もっと自分を雑に使って欲しい」と思います。メンバーから会計・税務の質問をいただければ、私ならすぐに回答することが可能です。M&A・組織再編の領域の場合、少しお時間をいただきますが、それでもラフに自分に投げかけて欲しいです。私が持つ、財務・税務の専門性をもっと使って、クレジオで活かして欲しいと思っています。

経営者と、会計・税務だけではなく、事業に関するディスカッションもできるようになることが、私自身の今後の課題です。会計・税務だけではどうにもできない。M&Aでは、事業面の知識・ノウハウも求められます。事業について議論した時、「山本君、どう思う?」この質問に答えたいと思うが、まだ十分力になれていないと感じています。ただ、現在の私自身は応えられなくても、クレジオのメンバーは一人一人がそれぞれ得意分野を持っています。メンバー全員の知恵を集めることで、クライアントの要望に応えていけるのがクレジオの強みであり、クレジオで働く魅力だと思います。クレジオでは、経営者の要望に応えるためのワンピースを、現在でも集め続けています。そういう意味でも、クレジオの今後の展開を想像すると、よりワクワクします。

目指すは会計・税務・ファイナンスが使える「かっこいい」会計士

私が大切にしている考えは「思い立ったら、それに従う」です。転職もそうですが、これまで巡ってきたチャンスには従ってきたつもりです。
仕事については、1度に100%の回答を出すのではなく、6~7割を思考したタイミングで、メンバーやクライアントと一緒に議論し、議論する中で、間違いや新しい発想に気づき、一緒に作り込んでいくスタイルが自分の好みです。

クレジオでは、M&Aにおける会計・財務の専門家としての業務を推進して、クレジオの新しい強みを作っていきたいと思っています。よく「目指すゴールは何か?」と聞かれますが、明確にはないんですよね。最初に李さんから託された、M&Aの財務デューデリジェンスから、上場企業に依頼される株価算定まで、エクイティ・ファイナンスの専門業務を一気通貫で対応できる人材になりたいです。なぜそこを目指すのかというと「M&Aの会計・税務が好きだから」としか言いようがありません。開き直ると「それができるとかっこいいじゃん!」とも思っています。私が目指したかっこいい会計士像。そういう会計士でありたかった。会計も、税務も、ファイナンスも使える会計士、そこを実直に目指しています。実際に提案して、経営者の課題解決ができた時、これが正しいのかどうか確かめることができるんじゃないかと思っています。


会計士を志した理由を実現する、「地域の資本政策コンサルタント」という仕事の魅力

経営者の皆さまには、クレジオには多種多様なメンバーが集まっているので、「経営」「資本政策」といった何かの課題があれば、何かしらのコンサルタントが動いて課題解決に導いてくれるので、一声かけて欲しいとお伝えしたいです。私であれば、会計・税務のご相談は一括で対応できるので、気軽にご相談ください。「会計士は会計」「税理士は税務」と切り分けて対応しがちなので、一度に相談できるのは楽だと思います。

クレジオに転職しようか迷っている会計士の方に向けてですが、きっとこの記事を見ている人は、監査法人や会計事務所に勤めながら、何かしら違和感を感じているんでしょうね。そういう方には、今一度、自分がなぜ会計士の試験を受けたかを思い出して欲しいと思います。初めて転職するときは、勇気が必要です。その勇気を奮い立たせて、一歩前に踏み出すためには、なぜ会計士になったかを考えてください。必死に試験勉強していた時に思い描いたのが「経営者の役に立つ」「会計を使って誰かの役に立つ」、そういう志を持った会計士の方が多いんじゃないかと思います。実際、会計士は役に立っているんですよね。ただ、役に立っていることを実感できない。それを実感できるのが、経営者に近い距離で仕事ができるM&Aだと思います。もやもやする気持ちがあれば、お気軽に私に相談して欲しいです。既にM&Aに関わられている会計士の方であれば、会計・税務をもっとアグレッシブに使ってみませんか?とお伝えしたいです。私一人では不安なので、会話して、一緒にチャレンジしてくれる相手を求めています。

首都圏で会計・税務の専門性を身に着けて、いつかは地域に帰りたいと願っていても、実際は「仕事がなくて帰れない」という方も多いんじゃないかと思います。これまでは、地域でファイナンスの専門性を活かした仕事は大手の監査法人にしかありませんでした。そんな中、広島にはクレジオという会社ができました。クレジオが生み出す「地域の資本政策コンサルタント」という仕事に関心があり、より実践的なファイナンスを身に着けたい、専門性を磨きたいという方はぜひクレジオに来て欲しいですね。クレジオのような会社は、少なくとも広島にはクレジオ以外にはありません。様々な専門家が集まり、不動産鑑定を専門に行う会社までグループにいる。質問を右から左に投げるのでなく、自分事としてとらえ、クライアントを理解し、提案し、解決に導くことを目指す。ぜひ皆さんの周りにいる経営者の方から、クレジオの評価を聞いてみてください。経営者の方が口にする評価が真実だと思います。


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■取締役 眞﨑 託弥|M&A・事業承継を通じて山陰地域へ貢献
■マネージャー 再東 弘喜|地域のご縁を活かす!目指すは地域No.1のM&A・事業承継コンサルタント
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■M&Aコンサルタント 進藤 慧治|M&A業務の面白さを発見し、成長を目指す
■M&Aコンサルタント 酒井 康太郎|M&A・事業承継のユーティリティプレーヤーを目指す

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