fbpx

コラム COLUMN

メンバー

M&A・事業承継のユーティリティプレーヤーを目指す| 酒井 康太朗


兵庫県川西市生まれ。
大学卒業後、生命保険会社に就職。代理店営業に従事。2018年にM&Aアドバイザリー会社に転職。その後、2021年にクレジオ・パートナーズに参画し、東京支社に勤務。クレジオ・パートナーズへ転職した経緯や、東京支社での業務について、事業承継に懸ける想いを中心にインタビューしました。


保険会社勤務を経て、M&A・事業承継の道へ

大学卒業後、保険会社に就職しました。保険会社では、代理店営業が担当業務でした。代理店となって頂いた税理士等の士業の先生のところへ、保険商品のご紹介をしたり、時には同行して一緒にお客様へ保険商品を提案したりすることが業務の中心でした。

私が勤めていた保険会社はメインの顧客が中小企業でした。業務に慣れてくると、保険商品しか取り扱えないことに違和感を覚えるようになりました。保険に加入して頂く際に、「自分が亡くなった後、後継者がいないんだ」という経営者の声も聞いていました。実際に保険が役立つのは、経営者の方々がお亡くなりになった時です。そうなる前に、会社の経営状況を把握して、もっと提案できることがあるのではないかと考えるようになりました。保険の営業自体は好きでしたが、代理店を中心に各地域の販路を開拓するだけでなく、もっと顧客のことを知り、お役に立ちたいという想いが積み重なりました。

その様な想いを持っていた時期にタイミングよく、保険会社から地域金融機関への出向制度ができました。その制度を活用し、広島銀行の福山営業本部に配属されることになりました。その部署はクレジオがグループを形成しているビズリンク・アドバイザリーと同じビルでしたので、今思えばクレジオとは縁があったのだと思います。


保険会社で経営者と関わる中、保険はやはり万が一の手段であり、経営者の根本的な悩みである事業承継は事前対策が重要だと。感じる様になりました。事業承継には、親族内承継・従業員承継・第三者承継(M&A)の3つの手法があります。一気に全てはできないと思ったので、まずはM&Aについて学びたいと思い、M&Aアドバイザリーの会社へ転職を決意しました。

転職を考える際に条件として考えていたのが、保険会社や銀行のように既に出来上がった仕組み・組織ではなく、新しく組織をつくることを経験したいと思っていたので、大手ではなく、まだまだこれからの会社に就職することを決めました。転職した会社は、設立間もない、銀行系列のМ&A会社でした。ここでは、提携先や直接のアプローチにより、お客様の情報を集め、マッチングし、最終契約締結まで進めていく、一通りのM&Aの業務を経験しました。

自分の中で一つの区切りがついた事もあり、М&Aだけでなく親族内承継や従業員承継についても、もっと知りたいと思うようになりました。その時、知ったのがクレジオ・パートナーズの存在でした。


クレジオとの出会い、転職への決め手

転職活動前のクレジオとの出会い

実は、クレジオ・パートナーズを知ったきっかけは、転職活動中が初めてではなく、前職のM&Aアドバイザリーの会社に勤務している時でした。広島市内の税理士の方から、「クレジオ・パートナーズというM&A会社が広島で立ち上がった」と教えて頂き、クレジオのことを知り、アプローチをして面談の機会を頂きました。それが、私達のグループ代表の藤井さんです。藤井代表からクレジオ・パートナーズをご紹介頂きました。

当時、クレジオに転職することは全く考えていなかったのですが、代表である李さんとご挨拶し、クレジオの成長性を感じました。事業承継ニーズが高まる中、様々なM&Aの会社が立ち上がっていたので、M&A会社の中でも、何か特徴を持つべきではと考えていたこともあり、クレジオの印象は強く残っていました。

面接で感じた、クレジオの伸びしろ

面接では、最初に東京支社の責任者だった萩原さんと面接しました。面接する中で、萩原さんが非常に話し方に気を付けていらっしゃる。と感じました。私のM&Aに関する理解度を推し量りながら、一方で、クレジオのことも知って欲しい。そういった気配りをして頂いたことが嬉しかったです。

その後、専務の土井さんと代表の李さんと、面接しました。土井さんから感じた印象は「自分のやりたいと考えたことを、実現していく会社」「山陰支社を作る等の有言実行」「スピーディ」という印象を受けました。特に「お客さまのことを想って、仕事をする」という言葉が印象的でした。

代表の李さんとお話した時、どうしても聞きたかったのが「なぜ、クレジオは広島で事業を立ち上げたのか」ということでした。李さんからは、「地域に育ててもらったと思っており、地域に根差してやりたいからです」という回答を頂きました。市場の変化は激しく、M&A市場も競争の時代を迎える中で、地域に本当に想いがあるのであれば、M&Aというサービスにこだわらず、地域に必要とされるサービスをする会社に形を変えられると感じました。加えて、妻や子供達も広島生まれであり、私も社会人の軸となる経験を積んだ場所、という想いもあり、「ここに行こう」と決意しました。


仕事を任せてくれることが一番のやりがい、クレジオでのM&A・事業承継

現在の私の役割は、東京支社のメンバーとして、共に経営者の課題を解決するパートナーの開拓と、各案件の担当をしています。クレジオで、私が「やっていいですか?」と聞くと、「いいよ」と任せてくれるところに一番楽しさとやりがいを感じますね。

一口に「中小企業の事業承継」といってもその方法は様々です。経営者の事業承継に対する想いは、1:親族内承継、2:従業員承継、3:第三者承継(М&A)という順番で検討していると感じています。私達の特徴は、そのいずれの想いに対しても対応できる事です。例えば、M&Aの手法は、株式譲渡・事業譲渡が一般的となります。クレジオでは、お客様の資本の状況や課題に応じて、買収資金の調達の方法等も考えます。また、親族内承継の場合でも、ホールディングスにした方がいいのか、株式交換といったスキームを活用すればいいのか、顧客の最適解は何なのか等、様々な視点で検討して、お客様に提案します。一つのサービスに落とし込むのではなく、顧客の課題に寄り添って課題解決を目指します。自分では、まだそういったスキームをパっと思いつき、それぞれのメリット・デメリットを整理することは難しいですが、上司である萩原さんと一緒に仕事に取り組む中で、学んでいくことが私のやりがいの一つです。



M&A・事業承継のユーティリティプレーヤーを目指す

私は、やると決めたら、ポジティブに取り組むことを大切にしています。事業承継の課題は複雑ですが、悲壮感の中では、よりよい方向に進むことはできません。常に笑顔を絶やさず、問題に向き合い、いい雰囲気を創り出すスタンスでいたいと考えています。

M&Aという言葉の認知は広がりましたが、まだまだ市場として未成熟な部分もあります。事業承継に課題を抱える経営者にとっては一生に一度の問題であるにも関わらず、M&Aで何の課題を解決できるか、分かりづらい部分もあります。顧問をされていらっしゃる税理士や公認会計士の士業のパートナーの皆さまに説明する時、「士業の皆さまは、常に顧客に寄り添う、いわば“かかりつけの内科医”のイメージです。資本政策を得意とする我々は、“外科医”のようなイメージです。」と伝えると、それぞれの役割をご理解頂けます。ただ、経営者にとっては、まだまだ分かりづらい部分もあるので、もっと分かって頂く努力が必要だと感じています。

面接の際に、萩原さんから「酒井さんはユーティリティプレーヤーになるかもしれませんね」と言われ、言われるまでは意識していませんでしたが、最近は自分もそうありたいと考えるようになりました。サッカーに励んでいた時代も、サイドバックからゴールキーパーまで、その時々で空いているポジションを自ら選んで試合にでていたことを考えると、自分の性格に合っていると感じています。ただ、攻撃的なポジションは難しかったですね。経営者にとっても「クレジオに頼めば、きっと何とかなる」という存在を目指したいです。保険・事業承継等、様々なやり方を知っているからこそ、伝えられることがあります。まずクレジオに聞いてみる、そういった会社でありたいです。


アトツギとして果たせなかった想い、親身になってくれる人に相談して欲しい

実は、私の父親も機械の輸入商社の経営者で、私は後継ぎの立場でした。子供の頃は、工場や機械を見ながら育ち、大学生の時、父親から「会社を継ぐか?」と言われた事もあります。就職してからも、父親から「継ぐ相手がいない」と悩みを聞いたこともあれば、「会社の決算書を見てくれ」と頼まれることもありました。ただ、私は父親と比べられることも嫌で、会社を継ぐことに、どこか逃げていました。最終的に父親の会社は、取引先に事業承継することになりました。ここまでM&Aが認知されていた時代ではなかったので、ラッキーだったなと思います。私としては父親の役に立てなかったので、何か違う形で貢献したい。と、どこかで思っていることが、事業承継に関わる私の本当のモチベーションかもしれません。

改めて、経営者の方にお伝えしたいのは、事業承継は、利害関係なく相談にのってくれる人にまず相談した方がよいということです。ただ、少し矛盾しますが、事業承継は誰にでも相談できるような話ではないことも理解しています。相談するのは、M&A会社の私でなくていい。誰か、本当に、あなたにとって、親身になって相談に乗ってくれる人に、早めに相談して欲しいと思います。それがクレジオ・パートナーズであれば、ご縁を大切に、良いサポートをさせて頂ければと考えております。



<その他のメンバー紹介コラム>
■マネージャー 眞﨑 託弥|M&A・事業承継を通じて山陰地域へ貢献
■M&Aコンサルタント 再東 弘喜|目指すは備後地域No.1のM&A・事業承継コンサルタント
■マネージャー 桑本 真樹|困っている経営者を助けたい!事業承継コンサルタント 桑本 真樹
■M&Aコンサルタント 山田 薫|オーナー経営者に事業承継の選択肢を提供できる存在を目指す

>>M&Aによる「事業承継」を検討される方はこちらからお問合せください。

>>M&Aによる「買収」を検討される方はこちらからお問合せください。

M&A・事業承継について、
お気軽にご相談ください。