人生のやる気スイッチを再び、監査法人から地域の資本政策コンサルティング会社へ|神岡 遼

広島県広島市生まれ。
広島大学卒業後、大手総合重工業メーカーで営業・経理を経験する中で公認会計士試験に合格。監査法人トーマツにおいて、監査・IPO業務に従事。アメリカへの出向を経た後、農業ベンチャーに就職。2025年1月に当社へ参画。M&Aにおける会計・財務・税務のコンサルティング業務を担う。
監査法人からのキャリアシフト、転職を経て新しい可能性を拓く

今の自分を一言で表現すると「自分自身に新しい可能性を感じる」です。
私は地元が広島ですが、元々広島に帰って働くという考えがなく、消極的な理由から転職活動を始めたこともあり、なかなかモチベーションが上がりづらい状況でした。そんな中でも、クレジオ・パートナーズでの業務経験を経て、自分の能力や伸びしろを感じることができ、自分でもこんなことがしたいという欲が出るようになり、人生に対して前向きになれたと感じています。
私は広島市出身で、広島大学付属中学校・高等学校を経て、広島大学経済学部へ進学しました。大学卒業後、2014年4月に大手総合重工業メーカーへ入社しました。建設機械向けの油圧機器を取り扱う部門で、最初は営業職、その後は経理に従事しました。伝統と歴史がある会社だったので、安定したキャリアを描ける一方、自分自身の将来が見えてしまうという感覚に違和感を覚え、経理での業務経験を活かして、何か自分の武器を作るために公認会計士の勉強を始めました。会計士への憧れからではなく、自分が数字を扱うことが向いているということから会計士を目指しました。試験は大変でしたが、人生の中で一番「やる気スイッチ」が押されていた期間だったと思います。
試験合格のタイミングで転職し、2019年1月から有限責任監査法人トーマツの福岡事務所で勤務しました。トーマツ福岡事務所では、金商法及び会社法の会計監査業務を従事していました。実際に監査業務に従事した感想としては、もちろん数字を取り扱うという意味では自分でコントロールできる感覚がある一方、ワクワク感が沸き上がるものではないとも感じました。監査は会社が作成したものをチェックする業務です。自分としては、会社の中に入り込んで数字を作り込んでいく方が向いているという感覚がありました。また、トーマツ時代、海外で働いてみたいという希望があったので、プロジェクトに志願し、2022年1月からはアメリカのフロリダ州へ海外赴任し、法人全体で使う監査プラットフォームのプロジェクトに従事しました。実際に住んでみることで、日本のきれいさ、清潔さ、丁寧さといった海外にも負けない良さを改めて感じることができる一方、適当さが許されない文化であるが故にスケール感が沸きづらいという弱点も感じることができました。帰国後の2023年11月からはトーマツ東京事務所へ異動し、再び金商法及び会社法の会計監査業務を行っていました。2024年9月に退所して、宮崎への移住を経て、クレジオ・パートナーズへと至りました。
宮崎移住から広島Uターン、クレジオとの出会いと決断

宮崎へ移住したのは、非常にプライベートな理由なので恥ずかしいのですが、当時、離婚しており、妻が宮崎県出身で、子供と共に宮崎に住んでいたので、少しでも子供の側で暮らしたいと考えからです。宮崎県のベンチャー企業へ就職し、物理的な距離は近づいたものの、心理的な距離を縮めることはなかなか難しく感じ、自分の家族とも相談し、地元である広島へ戻ることを決意しました。
広島に帰るため、仕事を探そうとしたとき、「広島 公認会計士 転職」のキーワードで検索した時に、クレジオ・パートナーズのHPを見つけました。クレジオの第一印象は「WEBサイトがしっかりしている会社」でした。転職にあたり、業務内容については、これまでのキャリアとは全く関係がなかった広島で働くことになるので、それなりに稼ぐ必要があり、スタンスを持たずに探していました。もちろん会計士の資格・スキルを活かしたいという思いはありました。ただ、会計士の場合、地域での働き場所は監査法人か、昔ながらの会計士事務所しかないと勝手に考えていました。そんな中、定期的に情報発信をしているクレジオを見て、ベンチャーやスタートアップと同じような空気感を感じ、興味を持ちました。最初は怪しいと思っていたので、HPで当時掲載されていたものは全部見たと言える自信があります。少なくともメンバーのインタビューページは熟読しました。ただ、クレジオが取り扱うM&A・事業承継の業務については、いまいちピンときていませんでした。監査法人のメンバーファームでのM&Aに関する業務だと、ニュースで取り扱われるような比較的規模が大きい案件で、何となく監査業務と陸続きだろうと思っていましたが、具体的なイメージまでは持てておらず、M&A・事業承継という仕事そのものには、良くも悪くも特別な印象は持っていませんでした。
面接は合計3回ありました。最初に採用担当の齋藤さんとオンライン面談で会社概要の説明があり、二回目にコンサルティング事業部の萩原さんと山本恭介さんとのオンライン面談、最後に代表である李さんと広島本社での対面で面接を行いました。プライベートのことも正直に話した方がいいだろうと思っていたので、私の事情は包み隠さず全てお話し、サクサクと進んでいきました。最終面接で李さんから「神岡さんは専門性がある士業だけど、M&Aのフロントの役割もできる雰囲気を感じる。私は、そんな両面できる技術営業が最強だし、顧客へ良い価値提供ができると思う。ぜひクレジオでやってみませんか?」と言われ、私も「そりゃいいですね。やってみます!」とやり取りしたのが印象に残っています。大手であれば、分業制で会計士のスキル・業務だけを追求する形になりますが、様々な業務にアサインしてくれる可能性があるクレジオの小回りの良さに魅力を感じました。
今回がUターン就職となるので、広島に根差し、「地域貢献=Contribution to REGIO」を標榜していたこともポイントでした。様々な専門家が所属するコンサルティング会社でありながら、堅苦しくなく、スタートアップのような未来への可能性を感じられたことから、クレジオへの転職を決意しました。
会計士の「型」を越える、M&A現場で磨く自分の強み

私は、M&A・事業承継の中でも、会計・税務の専門性を活かした業務に携わるコンサル事業部に所属しています。現在は、買収監査(デューデリジェンス)といった、公認会計士の専門性を活かした業務がメインでしたが、徐々にお客様と直接やり取りし、提案・分析・折衝を行うような、本来M&A事業部が担う、いわゆるフロント業務も担当しています。加えて、最近は、親族内承継のご案件にもアサインされるようになりました。定型ではない、様々な業務に携わる中で、冒頭にお伝えしたとおり、自分自身に新しい可能性を感じています。会計士の中でも、ここまで幅広く業務に関われる経験は少ないと思います。様々な自分の専門性を磨き、掛け合わせることで、士業としての自分自身の強みを磨いていきたいです。
クレジオの仕事の中でポジティブな経験として、最近は、オーナー経営者の話をもっと聞きたいなと思っています。正直なところ、オーナー経営者とは、これまでのキャリアではあまり接点がありませんでした。M&A・事業承継に関わると、オーナー経営者のこれまでの歴史を聞くことができます。私は、皆さんの武勇伝を聞くのが大好きです。自分自身で何かを築き上げ、その承継の瞬間に立ち会える。経営者の方は、ご自身の歴史を語るとき、まるでスイッチが入ったように目をカッと見開き、最初の挨拶の時とは違う雰囲気で、イキイキとお話されます。成功談も、失敗談も、どれもが強烈で、経営者自身のむき出しのエネルギーを浴びているような感覚があり、エキサイティングに感じます。
苦労していることは、率直に経験・知識の不足です。これまで理論としては勉強していても、実務となるとやはり経験豊富という訳にはいきません。ここは全力でキャッチアップしていきます。クレジオでは、これまでの大手での経験と比較すると、まだ規模が大きくないこともあるので、意思決定が早い組織だと感じます。自分がいいなと思ったものを、忖度せずに提案できるのは、仕事に打ち込みやすい環境だと感じています。メンバーの一人一人が、向上心が高く、愉快な方が多いので、一緒に働いてみて、単純に楽しいですね。それぞれの得意分野も違っていて、日々勉強になることばかりです。
やる気スイッチ再点火、“士業らしくない士業”を目指す

私が人生で大切にしている考えは「凡事徹底」です。毎日0.5~1%の成長を積み上げ、社内でいわゆる「見栄」や「遠慮」は排除して、純粋に仕事に打ち込みたいと思っています。ここまで仕事に前向きになれたのは、代表である李さんをはじめ、メンバーが自分に期待してくれている感覚があるからだと思います。入社する半年前、仕事についてネガティブに捉えていた自分を振り返ると、180度変わった気分です。これまでのキャリアでは、正直なところ、会計士試験時代に持っていた「やる気スイッチ」が入った感覚はありませんでした。クレジオでは、もう一度、スイッチが入った感覚を味わい、青春を感じて働ける期待があります。翌日「会社に行きたい」という気持ちが沸き上がるのはすごいことだと思います。
今後の目標としては、まずは、これまでのキャリアで触れる機会が少なかった非上場会社のM&Aや、親族内承継のコンサルティングを経験しつつ、専門領域である上場会社の資本に絡む業務、いずれの領域においても、高度なレベルでサービスを提供できる存在を目指します。そんな中でも、自分自身は「士業っぽくない士業」でいたいと思っています。クレジオは専門家が集まっていますが、その敷居を低くしたいと思います。お客さまやビジネスパートナーが「聞きづらい」と思うようなことは避けたいですね。「こんなこと、質問していいのかな」と思って遠慮して聞けない、そんな状況はよくないと思います。相談の敷居は低い一方、提供するサービスのクオリティは高い、そんなコンサルティング会社を目指したいです。その結果、広島がたくさんの経営者が輩出される地域になって欲しいと思います。
経営者の皆様には、まずは私にたくさんの武勇伝を聞かせて欲しいです。「求む、武勇伝」です。どんな話でも歓迎します。私自身が、テクニカルだけではなく、エモーショナルも大事にできるコンサルタントを目指しているので、オーナー経営者のエモーショナルな部分に触れたいなと思っています。また、私だけでなく、何か相談がある時は、クレジオのメンバーの誰と話しても「なんか雰囲気いい人だな」と感じていただける自信はあります。クレジオは相談だけでタイムチャージするという考え方はないので、お気軽に何でもご連絡ください。
もし、クレジオに応募しようか迷っている会計士の方がいれば、まずは自分が65歳になったときの姿を想像してみてください。生涯継続して働き、社会と関わるためには、皆さん個人にファンがつくような生き方・働き方が求められます。これからは「個」が益々強くなる時代です。そんな時代で、クレジオは、社内へも、社外へも忖度なく、いいものはいいと提案できる文化があります。そういったキャリアプランを実現するには、クレジオはよい場所なので、お気軽にご応募ください。

<その他のメンバー紹介コラム>
■取締役 眞﨑 託弥|M&A・事業承継を通じて山陰地域へ貢献
■執行役員 再東 弘喜|地域のご縁を活かす!目指すは地域No.1のM&A・事業承継コンサルタント
■シニアコンサルタント 酒井 康太朗|M&A・事業承継のユーティリティプレーヤーを目指す
■コンサルタント 見目 将宏|営業力を活かし新しいステージへ、経営者に頼られる存在を目指す
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