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コラム COLUMN

メンバー

国家公務員からの転身!地域の挑戦を加速させたい!執行役員 齋藤 拓也

島根県隠岐の島町生まれ。
東京大学卒業後、人材派遣会社から、経済産業省の出先機関である中国経済産業局へ転職。経済産業省/中小企業庁への出向を経て、創業・ベンチャー支援、補助金、地方創生、観光関連産業等、幅広く中小企業支援に関わる。2020年3月にクレジオ・パートナーズに参画し、9月に執行役員に就任。コネクター/地域活性化・ベンチャー支援担当として、人・地域・情報・ビジネスを繋げ、新しい価値の創出を目指す。

「公務員」「民間」の壁を越えて、自分のやりたいことへ真っすぐ進むと決めた日。

ベンチャー・スタートアップビジネスとの関わり

私は2020年2月まで経済産業省の出先機関である中国経済産業局で国家公務員として勤めていました。

出向で経済産業省中小企業庁に在籍したことがあり、当時「創業支援」を担当していました。創業支援に関する新政策立案に関わり、全国にネットワークを築きながら、国にどういう役割が求められているかを考え抜きました。自分の中の仮説として地域経済には「域内の需要を回すビジネスと、外貨を獲得できるようなスケール型のビジネスの両輪が必要」という結論に至り、地域でチャレンジが続くエコシステムを構築しようと考えました。当時のチームメンバーは、自治体からの出向者が多く、それぞれがフラットな立場で、知恵を出し合い、政策立案に関わるという非常に貴重な経験をさせて頂き、私の公務員人生の中で、忘れがたい1年間でした。今思い出しても当時の経験が、現在の自分の基礎になっていると感じています。

出向の期間を終え、広島に戻った時は、中国経済産業局の中では新設だった「観光関連産業」の担当に着任しました。本省出向の経験を活かし、ちょうどインバウンド観光市場の成長期だったこともあり、観光分野での新事業創出を目指し、出向時代に得たネットワークや知識、当時のチームメンバーと共有した地域への想いを活かして、業務に取り組みました。局に帰っても、創業支援への想いや、自分で考えた仮説を忘れることができず、プライベートでもベンチャー・スタートアップビジネスを考えるコミュニティに参加するようになり、社外へネットワークを広げる活動をするようになりました。当時を思い返してみると、「公務員」という安定した立場に留まりながら、地域という不利な環境の中で、人生を懸けてベンチャー・スタートアップのビジネスにチャレンジしている方々を応援するという、今思えば非常におこがましい存在だったなと感じます。ただ、ネットワークが広がることで、それを仕事にも活かすことができ、一時期はスタートアップのようなニュービジネスが地域経済を変えていくと本気で信じていました。

「公務員で居続ける」と決めることをやめた

転職のきっかけは、ある時、経営者の方から「新規事業で、齋藤さんと一緒に何かやりたい」と言われたことです。それまで私は、散々人に対して「スタートアップだ!」と言い続けていた癖に、「一緒にやろう」と言われると動揺してしまい、「自分は何も覚悟をしていない」と、自分の甘さに気づきました。ただ、この時決意したのは「転職しよう」ではなく、「公務員で居続ける」と決めつけるのをやめようということでした。創業支援に関わるうちに、私自身が、挑戦している方々が好きなことに気づき、ビジネスを成長させて、地域から経済をひっくり返すということを夢見ていました。この妄想を実現するためには何が必要か?そのスキルを自分で身に着けたいと願っていたので、そのための最短距離が「公務員であること」であれば公務員を続けよう、そうでないなら別の道を歩むことに躊躇はしない、と決めました。なので、公務員が嫌だからという理由で飛び出した訳ではなく、今でも公務員という仕事は尊いものだと感じています。

ただ、自分の仕事のやり方は公務員という組織の中では通用しないと感じていたタイミングだったのも事実です。新しい道に向かって、まずは情報収集をしようと思い、新規事業の立ち上げ・成長のスキルが身に着けられる仕事を中心に積極的に情報を取りにいきました。ベンチャー・スタートアップに飛び込むことも視野に入れていましたが、当時は「M&A・事業承継の会社に入る」という選択肢は頭の中に全くありませんでした。

「あなたの市場価値は低い」、突きつけられる公務員人材の市場価値

人材紹介会社にも足を運びました。「自分の市場価値を確かめてやる!」という意気込みで、門を叩きましたが、そこで言われたのは「あなたの市場価値は低い」でした。

人材紹介会社の方から言われたことは今でも覚えています。
「転職で判断されるのは履歴書です。齋藤さんは10年近く公務員として勤務しています。いかに課外活動を頑張ったからと言って、履歴書でそこは判断されません。新規事業開発に関わりたいと言っても経験がないのであれば、“面白枠”くらいでしか採用されません。」

公務員で居続ければ給与は徐々に上がります。ただ、市場から見た自分の価値は時間を経るごとに低くなっていくのではと、直感的に感じました。そこからは、「自分は本当は何がしたいのか?」とフレームワークを使って整理したり、自分のスキルセットを確認したり、情報収集をしたりと、転職・起業の選択肢を問わず、普段スタートアップにチャレンジしている方々に伝えていたのと同じ問いを自分に投げかけました。

「地域貢献」の名を冠するクレジオ・パートナーズとの出会い

クレジオ・パートナーズは人材紹介会社からご紹介を受けました。

聞くと、M&A・事業承継のコンサルティング会社であるということ。当時、M&Aは出口戦略の一つと認識していましたが、もちろん実務の知識はありません。「M&Aなんて、自分は分かりませんよ?」と回答したのですが、クレジオの名前は聞いたことがあり、常務がエンジェル投資家と間接的に聞いていたので、情報収集のために一度お話を聞いてみようとお邪魔しました。

多分、普通の面接としては変わっていたと思います。初回面談で自分のやりたいこと、クレジオの目指していることをディスカッションし、クレジオは「地域貢献」を目指す会社であり、M&A・事業承継の現在の状況やクレジオが抱えている課題を教えて頂きました。2回目の面接では、課題に対してどういうアプローチをすればいいかを数十ページのパワーポイントで私から提案していました。何度かディスカッションを重ねる際に、「当社では顧客との接点を求めている。齋藤さんにはお客さんとの関係性づくりをして欲しい。これまでの活動も継続してもらって構わない。うちで仕事にして欲しい。」とオファーを頂きました。

自分の中では、本当にM&A・事業承継の会社に行くという選択肢は頭になかったので悩みましたが、「クレジオという会社の成長に関われる」「スタートアップに必要な出口戦略を学ぶことができる」と考え、自分がやりたかったスタートアップの成長を自ら体験できるという想いと、地域に足りないファイナンスの専門性が学べる環境だと思いました。また、地域に根差しながら、全国規模の視座を持ち、ネットワークを構築している会社は地域では珍しかったこともあり、クレジオへの転職に惹かれていきました。加えて、元公務員の「面白枠」でしか採用されない自分にオファーしてくれる会社はそうはないと思い、転職を決意しました。

転職に向けて、忘れられない両親の言葉。

転職を職場に伝えると「やりたいことが見つかったなら、早くそっちに移った方がいい」と引き留められることなく承認頂きました。少しさみしい気持ちもありましたが、転職を決意してからは、仕事をしながら、未経験のマーケティングを勉強し、戦略を考える日々でした。転職したらスタートダッシュが切れるように準備しておこうという思いで活動していましたが、とある岡山のスタートアップイベントで「そんなのやめなよ。実家に帰った方がいいよ。そんなの自己満足でやってるだけでしょ。」とスタートアップ支援で有名な方から見透かされたように言われました。

その言葉に納得し、実家に帰った時に、両親から言われた言葉は、今でも大切に覚えています。
「伝えたいことが3つ。正直、拓也がやろうとしている仕事の中身は分からん。ただ、“自分で決めた”ということだけは大切にしなさい。そうすれば、お前は言い訳しないだろうから。最後に、お前は自分で気づかないうちに無理をするから、身体だけは気をつけて。」
地域ではやはり公務員=安定という考え方は根強いので、色々と言いたいことはもっとあったと思うのですが、それを飲み込んで、自分の進みたい道を後押ししてくれたことにとても感謝しました。

(実家の島根県隠岐の島に帰った時に撮影した夕日)



“コネクター”としての新しいチャレンジ、クレジオで目指す地域経済に求める姿

「コネクター」兼「マーケティング担当」としての役割/「公務員」とのギャップ

私は現在、役職として「コネクター/地域活性化・ベンチャー支援担当」を名乗っています。コネクターの意味は、上記の岡山のイベントで声をかけて頂いた方が、「プロフェッショナル・コネクター」と名のられていたので、私のこれまでの活動と照らし合わせて「これだ!」と思い、許可を頂きました。

実務としてはマーケティング担当として、地域の経営者を中心にHPやメルマガを通じた情報提供、イベント・セミナーの開催、その他、「地域経済のためになる」「クレジオの価値を伝えられる」と思ったことは、ありとあらゆることを企画し、実行することが仕事です。公務員時代から色んな方々をご紹介してお繋ぎするのは好きだったので、今でも自然とお繋ぎしています。

公務員時代との一番のギャップは「責任」と「スピード感」です。公務員のような組織の中にいる時は、例え失敗しても、何もやらなくても誰かのせいにできます。というか、私がそうしていたんだと思います。「あいつがやらないから/できないから悪い」と、どこか他人事で、組織や誰かのせいにしてしまう。ここでも両親の言葉が胸に刺さります。加えて、地域の方々に対しても「自分は公務員だから」を理由に、「ここまで踏み込むのはルール違反」と、一歩引いてしまう。本当はそんなルールない、と今だから言えると思います。

私はまだ小さい組織で、たった一人のマーケティング担当なので、私がやらないと前に進みません。逆に言うと、やればやるほど成果に繋がります。考えて、手を動かした分だけ結果が返ってくる。成果=成功 or 失敗ではなく、やった結果で、早く失敗なのか、成功なのか、改善の余地はあるのかを見つけ出し、次の手を打ち続けることが求められます。特にマーケティング担当なので、市場と繋がる必要があります。一つ一つのお問い合わせについても、自分が打った施策に、反応が返ってくることで、市場と繋がった感覚が徐々に強くなる。この感覚は楽しいですね。

ただ、手を止めらないのがたまにつらいなと思います。また、マーケティング未経験かつM&A業界の専門性を持たない自分なので、いつもメンバーには助けられていることもあり、常に不安と自信のなさは尽きないです。それでも、少し前に進むことに躊躇してぼやいてみると「やってから考えましょう」「そこをやっちゃうのが齋藤さんじゃなかったでしたっけ?」と背中を押してくれるのと、「お客さんがHP見てくれてました」「メルマガ面白いって言ってくれてました」と細かいフィードバックをくれるので、少しは役に立てているのかなと感じています。どんなチャレンジでもお客さまの目線で考えて、提案すると、受け入れてくれる器の広さに感謝しています。自分の礎である中小企業庁時代のような熱い想いを持った人とチームを組める感覚は自分にとっても嬉しいです。マーケティングはまだまだ一人でやってしまうところが多いので、外注等も活用しながら、成果を定量的に把握しつつ、これをどう組織として仕組み化するかが今の自分の最大の課題ですね。

(経営陣合宿での記念写真)



クレジオから見る地域経済のエコシステムとは

元公務員ということもあり、いつも少しだけ俯瞰的に見てしまう癖があります。人口減少に伴い、少子高齢化が進む地域を皮切りにどんどん市場が縮小し、コロナによりこれまでの変化がさらに加速しました。組織・個人の境目が曖昧になり、それぞれの言葉の定義が移り変わる中で、私のように「公務員⇔民間」「スタートアップ支援⇔出口支援」「ベンチャー⇔中小企業」「地域⇔首都圏」というように、様々なフィールドを経験したことのある人材の価値も高まるのではと勝手に期待しています。そんな中で、自分達の地域は、社会に対してどういう価値を生み出していくかが問われていると思います。

ただ、こういった俯瞰的な議論に結論はなく、いま、自分の目の前にいる挑戦している方々がいかに成長し、羽ばたくかが、今後の地域を切り開く鍵だと信じています。スタートアップも、中小企業も、行政もどれも経済を形づくる重要なプレーヤーであることは間違いありません。それぞれに線を引くことなく、それぞれの努力に敬意を表しながら、我々のファイナンスの専門性をもって、いかに社会に貢献できるかが重要だと感じています。地域からも社会からも、経営者からも求められ、共に成長できる関係でいることが、今の私がクレジオで実現したい世界観です。M&A・事業承継という課題解決の中で、これまでの経営者が築き上げてきたビジネスを価値に変えつつ、ファイナンスの専門性による地域経済の成長を目指すクレジオの一歩に対して、自分の頭と手を動かし、私を気にかけてくれる皆さまに力を貸して頂きながら、ほんの少しだけでも貢献することで、自分の周囲だけでもざわつかせたいです。どんな方にも感謝と尊敬をもって、正直に接する気持ちを忘れたくないなと思います。




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クレジオ・パートナーズ株式会社のご紹介代表者 :代表取締役 李 志翔
所在地 :広島市中区紙屋町1丁目1番17号 広島ミッドタウンビル6階
設立  :2018年4月
事業内容:
 ・M&Aに関するアドバイザリーサービス
 ・事業承継に関するアドバイザリーサービス
 ・資本政策、企業再編に関するアドバイザリーサービス 等
URL  :https://cregio.jp/

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