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コラム COLUMN

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クレジオ代表が目指す、地域のM&A・事業承継の未来!代表取締役 李 志翔

香川県、岡山県、広島県育ち。広島会計学院にて20歳(当時最年少)で税理士資格取得後、山田FAS株式会社(現・山田コンサルティンググループ株式会社)に入社し、上場オーナー系企業・ 非上場オーナー企業・IPO準備企業のM&A・事業承継・企業再編・資本政策アドバイザリー業務を中心に従事。コンサルタント歴17年、累計実績200件超の経験を活かし、2018年4月にクレジオ・パートナーズ株式会社を立ち上げ。

「ロジカル」と「エモーショナル」が混ざり合う現場が事業承継。生涯“おせっかい”でいたい。

クレジオ・パートナーズ創業のきっかけを教えてください。

元々、「地域でファイナンスを仕事にしたい」という想いが強くありました。「ファイナンス」という、ある意味ロジカルで、数字をベースに考え抜く部分と、「地域」という人情や人間関係といった感情が絡み合う正しくエモーショナルな部分、どちらか一方ではなく、それぞれが混ざり合う状況の中で仕事をするのが好きでした。

前職の山田FAS株式会社(現・山田コンサルティンググループ)では、上場オーナー系企業・ 非上場オーナー企業・IPO準備企業のM&A・事業承継・企業再編・資本政策アドバイザリー業務を中心に取り組み、最後の3年間は広島支店の立ち上げに関わらせて頂き、ある意味、自分が目指している理想の仕事ができていたと思います。

それでも独立したいと思ったのは、生涯大組織の一員でビジネス人生を終えることに不安を感じたからです。もちろん、当時も数字を厳しく追いかけ、クライアントに価値を提供するため、常に戦っていたと思います。ただ「このままでいいのか」と自分に問いかけた時、一度しかない自分の人生を全うするためには、よりチャレンジすることが必要ではないかと感じるようになりました。祖父が他界し、自分の人生を考えるきっかけもあり、改めて亡くなった祖父母に「一生懸命生きたか?」と問われると、心の底から「はい」とは言えないなという想いがありました。

当時は大手企業という信用がありましたが、独立してしまうと会社としての信用を築くまでに時間もかかるため、その分、価値を提供したいお客さまにとっての損失ではないかと考えたこともありました。大きな組織の中にいれば、その分、情報もたくさん入ってきます。最新の情報を経営者の皆さまに伝えることが自分の使命だと考えていたので、独立については随分悩みました。ただ、「本当に自分でしかできないことは何だろうか」と考え、独立しないと見えてこない部分もあると思い、独立を決意しました。

ファイナンスに関心を持った経緯を教えてください。

学生時代は実は授業があまり好きではありませんでした。「社会に出て、役に立つのか?」と考えており、今思えば変わった学生だったと思います。ただ、高校2年のころ、「才能とチャンスと時間があるのに、努力しないのは親不孝である」と担任の先生から言われ、社会に出るための自分の時間の使い方を考えるようになりました。

「早く社会に出たい」という想いが強かったので、実学を学びたいと思い、「英語」と「簿記」に集中的に取り組みました。特に簿記は「マンガで分かる簿記入門」から学び、次第に自分の中でハマっていき、専門学校にも通い始め、結果として、高校時代に全経上級(簿記1級相当)まで取得することができました。地域の税理士としてキャリアを積むだけではなく、若いうちに可能性を試してみたかったこともあり、前職の山田コンサルティンググループに就職しました。

学生時代から日経新聞を読むことが好きで、法人のファイナンスの勉強が一番楽しかったので、同社では、上場企業向けのファイナンスの部隊に配属されました。そこで税務だけではなく、幅広い意味で企業におけるファイナンスを学ぶことができました。

M&A・事業承継という仕事について教えてください。

オーナー経営者は3つの顏を持っています。①経営者、②資産家(株主)、③ファミリー(家長)です。企業を経営し、雇用を創出するいわゆる経営者としての側面、企業の株式を所有し、その株式の価値をどのようにするかという株主としての側面、最後に個人として家族を持ち、その家族を守り、子供の成長を見守るという側面があります。M&A・事業承継は、この3つの側面が重なる現場で様々なストーリーが存在します。正に「ロジカル」と「エモーショナル」が重なる部分であり、私が願っていた仕事の現場です。

これまでの案件の中で一番印象に残っているのは、九州の売り手企業さまの案件で、「会社と子息のためのM&A」を実行された時です。こちらの企業さまは、後継者としてご子息が入っていましたが、年々同業者間の競争が激化する中で、オーナーはご子息が経営者として勝ち残っていくことに不安を感じていたんだと思います。
M&Aを決意した際に、大手との提携でコスト競争力を得るのは「会社のため」のM&Aでした。ただ、家長としてのオーナーにとって、M&Aによりご子息が経営面で大手ホールディングスのサポートを受けることは、正しく「子息のため」のM&Aでもありました。買手である大手企業もその意向を最大限に汲み取り、M&A実行前に息子さんのための研修カリキュラムを組み、様々なネットワークを紹介する等の特別なご対応を頂きました。そのオーナーの気持ちになってみると、自分の家族としての息子と、経営の後輩としての息子の成長を、大手企業が支援してくれるという状況だったと思います。M&Aの対価は、現金だけでなく、買い手の上場株式を受取るというスキームでしたが、グループ一体となって成長の道を歩まれたのだと感じました。

私自身、もちろん、クライアントから「ありがとう」と感謝の言葉を頂くのは嬉しいですが、単純に「売り買い」という取引だけのM&Aではなく、難解なファイナンススキームを理解し、複雑な人間関係の間に入り、解決策を見つけて実行することに価値を感じています。一般的なM&A仲介会社からは「そんなコストがかかる難しい案件を・・・」と苦笑いされるかもしれませんが、私は基本「おせっかい」な性格ですし、これからも「おせっかい」でいたいと思っています。必要があれば、クライアントの「経営会議」だけでなく、オーナー家の「家族会議」にも参加しますし、それぞれにとって最良な選択肢を提示し、実行できるパートナーになりたい、そんな会社をつくりたいと思っています。

成熟するM&A市場、クレジオが目指す地域経済の未来

地域におけるM&A・事業承継の現状について教えてください。

地域において経営者の高齢化は進んでおり、本当に喫緊の課題になっていると日々感じます。現在の70-80代の経営者が現役だった時代より、現在の方が平均寿命が延びていることもあり、生涯ガムシャラに経営するという価値観が少しずつ変わってきていると思います。若い経営者だと、急成長するスタートアップのように短期間でのM&Aを選択する場合もありますし、一般的な経営者でも65歳までに事業承継をした方がよいという考え方が浸透しつつあると思います。事業環境の変化がこれまで以上に早い現代において、市場トレンドをどう掴むかはいずれの経営者の課題でもあるため、会社の中での新陳代謝を促すためにも、事業承継をどう進めるかを考えることは、早いに越したことはないと感じています。75歳を超えて、生涯現役を貫く経営者の生き方も素晴らしいと思いますが、私の経験上、そういう方は親族又は従業員への承継を失敗した経験を持った方が多い印象です。そういった意味で、事業承継を真剣に考えることが必要な社会だと感じます。

M&Aの市場は成熟しつつあります。10年前は地域でも「M&Aという言葉は聞いたことがある」程度の認知だったのですが、現在は「M&Aを検討し、一度買い手候補に会ったことがある」という経営者が多い印象で、よりM&Aが普及していると感じています。M&Aを支援してくれる機関も、全国展開をする大手仲介会社、地域における専門家、地域金融機関等、以前より格段に数は増えています。

M&A専門家の数と経験値が増えることは良いことだと思います。経済産業省の「中小M&Aガイドライン」に記載があるように、専門家の数が増えることで質が落ちることは懸念されており、時々、倫理や専門性が欠如していると思われるM&A会社や担当者に遭遇するのも事実ですが、そういうプレイヤーは自然と淘汰されると思います。
経営者には、顧問弁護士・会計士・税理士、メインバンク、他のM&A会社や事業引継ぎ支援センターにセカンドオピニオンを求める等の対応により、M&A専門家を正しく利用してもらいつつ、社会全体として真っ当なM&A専門家の数・経験値・助言の質が上がっていくことに期待したいです。
後継者が不在でM&Aの決断をしなければならない企業が多いことも事実です。単にM&A件数の増加を求めるのではなく、本当に求められているのは、経営者が事業承継の意思決定をすることをしっかりサポートできることではないかと思います。

クレジオ・パートナーズ創業直後の様子を教えてください。

正直に言うと、独立して半年間は頭痛がして、眠れないことも多くありました(笑)。不安だったんだと思います。「産みの苦しみではなく、産みの楽しみだ!」と強がりながら、今もそうですが3歩進んで2歩下がるを繰り返しています。ただ、独立して初めて、これまで何百人と接してきた経営者の気持ちが、まだまだ少しですが、わかった気がします。恥ずかしながら、それまで15年間もコンサルタントとして経営者に接してきて、わかったつもりになっていましたが、本当の意味ではわかっていなかったと思います。

一つ予想外だったのは、独立して9ヶ月間で色んな方から100社程度ご紹介を頂いたことでした。前述のとおり、大手企業の信用がなくなることのデメリットを予想していたのですが、逆に自分自身の看板を掲げたことで、周囲の方が応援してくれたというか、心配してくれたというか、、、本当に有難いことで、感謝してもしきれません。

これまではどちらかというと大手企業向けにファイナンスのコンサルティングサービスを提供していたのですが、より小回りが利く形となったので、地域の様々な経営者の方に自分のサービスを提供していきたいと思います。

クレジオ・パートナーズが視る地域の未来について教えてください。

M&Aはあくまで手段であり、経営で悩むオーナー経営者の課題をファイナンスを通じて解決し、強い企業・産業を育てていくことが重要だと考えています。また、1社M&Aした場合は、1社創業をお手伝いする等、経済の新陳代謝を意識した取組みをしたいと思っています。

「おせっかいでいたい」と言いましたが、我々は経営者の方を①経営者、②資産家(株主)、③ファミリー(家長)の3つの側面で考えて、何が一番の選択肢かを一緒に考えています。事業承継だけではなく、ファイナンスを活用した企業成長という意味でいうと、単純にM&Aを進めるだけでなく、上場を目指した方が良いと思えば、そのように進言します。現にオーナー経営者から「俺もそろそろ会社を売ろうかな」と相談を受けた時に「まだ頑張りましょう。御社は上場を目指すべきです。」とお伝えしたこともあります。「企業良し、オーナー良し、世間良し」の3つの視点から助言をする、クレジオ・パートナーズはそういう存在でありたいと願っています。

地域や経営を考えても、最終的には「人」という答えに行きつきます。クレジオ・パートナーズを通じて、一生懸命人の役に立って、一生懸命社員も育てる、そして自分自身も成長する。地域企業・地域経済の成長と共に、当社も成長していく、そんな関係になりたいと思います。


(クレジオ・パートナーズの他のメンバーの記事はこちら)

 

クレジオ・パートナーズ株式会社のご紹介代表者 :代表取締役 李 志翔
所在地 :広島市中区紙屋町1丁目1番17号 広島ミッドタウンビル6階
設立  :2018年4月
事業内容:
 ・M&Aに関するアドバイザリーサービス
 ・事業承継に関するアドバイザリーサービス
 ・資本政策、企業再編に関するアドバイザリーサービス 等
URL  :https://cregio.jp/

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