fbpx

コラム COLUMN

​伴走支援型課題解決コンサルティングを提供し、経営サポートバンクを目指す|株式会社シンクタンク

福岡県北九州市に本社を置き、地域中小企業の伴走型コンサルティングを展開する株式会社シンクタンク。山口県下関市出身であり、地域金融機関から飛び出し、2019年にコンサルティング会社を起業。家業であった不動産業を承継し、グループを活かしたコンサルティングを提供しつつ、情報集約型のビジネスモデルを目指す同社の取組について、株式会社シンクタンク 代表取締役 大西 弘将氏にインタビューしました。

地域金融機関を飛び出し、中小企業特化の伴走型コンサルティング会社を立ち上げ

経営サポートバンクとして様々なコンサルティングを提供

株式会社シンクタンクは、関連会社として、税務業務を行う税理士事務所シンクタンク、不動産事業を担う有限会社シティープランの2つがあり、地域の中小企業に特化して「経営コンサルティング事業」「税務顧問事業」「不動産事業」を展開しているコンサルティンググループです。

私は山口県下関市出身で、地域金融機関に就職しました。金融機関では法人営業を担当し、最後は北九州の支店に勤めていました。現在は独立して起業し、金融機関に勤めた経験も活かしつつ、中小企業に特化した伴走型の経営コンサルティングをメインの事業として、顧客に価値を提供しています。コンサルティングをする中で、クライアントの様々なニーズが出てくるので、それに応える形で、ISO取得支援・補助金支援・事業承継支援等にも対応しています。

中小企業の生き様に惹かれ、自らもリスクを取る

創業のきっかけは、銀行に勤めていた時に「中小企業は、深みがあって面白い」と考えるようになったことです。地域を支えているのは中小企業です。社会人になるまでは、大手の企業しか知る機会がありませんでしたが、金融機関に勤務する中で、様々なストーリーに出会い、中小企業の生き様がかっこいいと思うようになりました。

そんな想いが強くなる一方、金融機関が提供できるサービスには限界があるのではないか、自分自身がもっと中小企業の経営者にお役に立つにはどうすればよいかを考えるようになりました。別の会社に転職するという選択肢もありましたが、中小企業の経営者に寄り添うことを目指すのであれば、尊敬する経営者がリスクを取っている以上、私もリスクを取らなければならないと強く思い、起業を選択しました。当時、妻とはまだお付き合いしている関係でしたが、不安も大きい中で背中を押してくれたことに感謝しています。

当時の活動拠点だった北九州市でたった一人で起業しましたが、メンバーが4人になったタイミングで、ロゴを作成しました。なので、ロゴのデザインは、シンクタンク(Think Tank)の「T」が、4つ集まって輪を描く形にしています。

立ち上げたばかりの時期を今でも覚えていますが、最初に5人の経営者が私のクライアントになって頂けました。実績もない私に対して、「大西さんがそんなことをやるなら、ぜひ一緒にやりたい」と応援してくれました。とても嬉しく感じ、「この人たちのために頑張ろう」と心に決めました。現在は、グループ全体で13名の組織規模に拡大し、クライアントも山口・広島・愛媛と広がっています。



父の会社を引継ぎ、事業の幅を広げ、顧客に貢献

株式会社シンクタンクのグループ会社であり、不動産賃貸・仲介業を担う有限会社シティープランは、実は私の父が営んでいる会社でした。父は私が継ぐと言わなければ廃業する予定だったと聞いています。起業するまで、元々継ぐつもりはありませんでした。ただ、地域でコンサルティングを行う中で、コンサルティングだけを提案するより、不動産に関連したサービスも提案できる方が、お客様との関係性に広がりを持てることを想定して、父の会社を引き継ぐことを決めました。会社を引き継いで、実際に不動産のご相談から経営コンサルティングに繋がる実績も出るようになりました。父は、あまり直接は言ってくれませんが、自分で立ち上げて30年事業を継続した想いはあるようで、母から聞くと、やはり自分の会社を息子が継ぐことは嬉しかったようです。

当社は、金融機関出身者が多く、強みの一つは、財務分析を中心としたコンサルティングです。中小企業の財務に関する課題を分析し、戦略を立て、係数管理の方法も含めて、経営者に提案を行ないます。企業の経理の話に直結するため、税理士にも当社に加わって頂き、その経緯で税務事務所も立ち上げました。日々の税務顧問を通じて、課題を特定して、コンサルティングに繋げていくような地域中小企業に寄り添う伴走型の支援を展開しています。

情報集約型のビジネスを目指し、ネットワークを強化、採用活動も積極的に展開

我々が目指しているのは、情報集約型のビジネスモデルです。地域金融機関に勤めている時代から感じていたことですが、顧客の情報を集めて、有効にマッチングすることができれば、より地域経営者のお役に立てると思っています。融資といったファイナンスの機能は金融機関に強みがありますが、我々は中小企業の発展に寄与するプラットフォームとして、経営課題解決に特化した経営サポートバンクのような存在でありたいと考えています。今後目指している事業展開は、まず我々の元に情報が集まるよう、価値提供するエリアや顧客を拡大していきたいと考えています。愛媛県今治市にも事務所を開設し、広島への拠点展開も進んでいます。

サービスについても、せっかくニーズを伺っているのに自分達でソリューションを完結できていない部分も多くあります。ありがたいことに、様々な経営者から、他の方に相談する前に、まず初めに当社に経営課題をご相談頂きます。そういったお悩みを解決するためのソリューションをなるべく内製化していくことでワンストップ対応ができる組織を、将来的には目指したいと考えています。

一方、自分達だけでソリューションを提供することに限界も感じています。例えば、事業承継について「後継者がいない」「後継者がいたとしても不安」といったご相談をよく伺います。我々もスキームを書いて、課題解決の方法を提案しますが、どうしても足りない部分が出てくるケースもありました。M&Aでは、クレジオ・パートナーズに協力をお願いして、事業の引継ぎ先が見つかり、譲渡まで至った事例もありました。それぞれの地域コンサルティング会社の強みや特徴を活かした協業も進めていければ、経営者に提供する価値が向上する可能性を感じています。実際、地域金融機関出身者の間でもネットワークが形成されています。クレジオを知ったきっかけも、クレジオの元金融機関出身のメンバーです。地域金融機関から、転職した者、起業した者等、分野は様々ですが、それぞれがこれまでになかった専門性・ネットワークを有してるので、その繋がりが広がればよいなと思います。

我々の現在の課題は採用です。現在、グループで13名ですが、ありがたいことに、エリアも顧客も広がっているので、より組織を強化して、顧客に価値提供できる体制を整える必要があります。一番求めている人材像は、当社は金融機関経験者が多いので、同じように中小企業の財務やビジネスに理解がある方ですが、地域企業の伴走型コンサルティングに関心があれば、気軽に声をかけて頂きたいと思います。

(右)株式会社シンクタンク 代表取締役 大西 弘将氏
(左)クレジオ・パートナーズ株式会社 コンサルタント 再東 弘喜



企業情報(2022年10月時点)

会社名株式会社シンクタンク
代表者名代表取締役 大西 弘将
創業年2019年10月
資本金1,000万円
従業員数13名(グループ)
事業内容経営コンサルティング、税務事業、不動産事業
本社所在地(本社)福岡県北九州市八幡西区熊西1丁目15番6号
(事務所)愛媛県今治市郷本町1丁目2番8号G棟​
HPhttps://www.thinktankinc.jp/



>>M&Aによる「事業承継」を検討される方はこちらからお問合せください。

>>M&Aによる「買収」を検討される方はこちらからお問合せください。






クレジオ・パートナーズ株式会社のご紹介代表者 :代表取締役 李 志翔
所在地 :広島市中区紙屋町1丁目1番17号 広島ミッドタウンビル3階
設立  :2018年4月
事業内容:
 ・M&Aに関するアドバイザリーサービス
 ・事業承継に関するアドバイザリーサービス
 ・資本政策、企業再編に関するアドバイザリーサービス 等
URL  :https://cregio.jp/

M&A・事業承継について、
お気軽にご相談ください。