四国地域の経済概況(2023年7月)
緩やかに持ち直している
四国地域の景気は、緩やかに持ち直している。
すなわち、公共投資は、横ばい圏内の動きとなっている。設備投資は、堅調に推移している。個人消費は、緩やかに持ち直している。住宅投資は、弱めの動きとなっている。こうした中、生産は、横ばい圏内の動きとなっている。雇用・所得情勢をみると、労働需給は緩やかに改善しており、雇用者所得は改善に向かいつつある。
この間、企業の業況感は、非製造業を中心に幾分改善している。
四国地域M&A一覧(2023年4~6月)
2023年4~6月に、四国地域で実行されたM&Aの一覧です。なお、当該データに網羅性はなく、実際にはこれより多くのM&Aが行われていることが想定されます。
No. | 取得日*1 | 形態 | 売手 | 買手 | ||||
社名 | 所在地 | 業種 | 社名 | 所在地 | 業種 | |||
1 | 2023/4/3 | 資本参加 | JENSEN-GROUP(ジェンセン) | BEL | 機械 | 三浦工業 | 愛媛県 | 機械 |
2 | 2023/04/04 | 買収 | トータスエンジニアリング | 愛媛県 | 機械 | 三浦工業 | 愛媛県 | 機械 |
3 | 2023/04/04 | 買収 | 下村青果商会 | 高知県 | 農林水産 | 西日本設備管理 | 岡山県 | サービス |
4 | 2023/04/04 | 資本参加 | 電脳交通 | 徳島県 | ソフト・情報 | 四国旅客鉄道(JR四国)、ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社[ENEOSホールディングス]など | 香川県 | 運輸・倉庫 |
5 | 2023/04/24 | 資本参加 | 瀬戸内人(小豆島ヘルシーランド<SHL>グループ) | 香川県 | 出版・印刷 | アグリビジネス投資育成 | 東京都 | その他金融 |
6 | 2023/5/8 | 事業譲渡 | 四国銀行 | 高知県 | 銀行 | 大和証券[大和証券グループ本社] | 東京都 | 証券 |
7 | 2023/05/12 | 買収 | ビットスタイルリノベーション[エム・アイ・イー総研] | 東京都 | その他販売・卸 | フィット | 徳島県 | 建設 |
8 | 2023/05/15 | 買収 | 香西物産(三菱商事孫会社) | 香川県 | 食品卸 | 旭食品[トモシアホールディングス] | 高知県 | 食品卸 |
9 | 2023/05/24 | 資本参加 | コアパワー | GBR | 電力・ガス | 今治造船、尾道造船など | 愛媛県 | 輸送用機器 |
10 | 2023/05/30 | 資本参加 | PlastiFarm | 高知県 | 化学 | 高知県発ベンチャー投資事業有限責任組合(高知産学連携キャピタル運営ファンド) | 高知県 | その他金融 |
11 | 2023/06/01 | 資本参加 | BiPSEE | 東京都 | ソフト・情報 | こうぎん地域協働投資事業有限責任組合2号(オーシャンリース運営ファンド)など | 高知県 | その他金融 |
12 | 2023/06/02 | 資本参加 | 食縁フードテック[食縁] | 和歌山県 | 食品 | ダイニチ(J-STARが投資関連サービスを提供するファンド投資先)、アーマリン近大 | 愛媛県 | 食品 |
13 | 2023/06/09 | 買収 | 日本紙器 | 兵庫県 | 紙・パルプ | カミ商事 | 愛媛県 | その他販売・卸 |
14 | 2023/06/26 | 資本参加 | 青山シャフト工業 | 大阪府 | 鉄鋼 | あわぎん成長企業投資事業有限責任組合(阿波銀コンサルティング[阿波銀行]運営ファンド) | 徳島県 | その他金融 |
15 | 2023/06/29 | 買収 | 小川モータース | 徳島県 | サービス | シンユウ | 徳島県 | その他小売 |
16 | 2023/06/30 | 買収 | ノースカンパニー、ハイブリッジ、コスメバンク | 北海道 | その他小売 | アクサス[アクサスホールディングス] | 徳島県 | その他小売 |
(留意事項)
*1 原則として、取得日/効力発生日を記載。取得日/効力発生日が不明な場合、公表日等を記載。
*2 グループ内再編を除く。
*3 リード投資家で所在地はカウント。
都道府県別のM&A件数
2023年4~6月に、四国地域で実行されたM&A(四国地域の会社が売手または買手となったM&A)は、合計16件ありました。当該M&Aの中で、四国地域に本社を置く企業の売手企業数、買手企業数を県毎に数値で表したものは以下のとおりです。


M&Aにおけるスキーム分類
上記2023年4~6月に、四国地域で実行されたM&A合計16件のうち、スキーム別に分類した割合は以下のとおりです。

おわりに
2023年7月期は、引き続き景気に緩やかに持ち直しが見られました。M&Aの件数としては、前四半期(2023年1-3月)の12件から増加し16件となりました。内訳では、買手は愛媛県、売手は高知県が最も多くなっています。スキーム別割合を見ると、資本参加が5割を占めています。
個別の事例をみると、徳島県に本社を置き、オンライン再エネ取引マーケットプレイス「脱炭素デキルくん」の開発・運営を行うフィットは、企業再生支援を行う、エム・アイ・イーの全額出資子会社で太陽光発電関連資材販売等を行うビットスタイルリノベーションを買収し、子会社しました(株式会社ビットスタイルリノベーションの株式取得(子会社化)に関するお知らせ(開示事項の経過))。また、産業用ボイラのトップメーカーである愛媛県の三浦工業は、同じく愛媛県で船舶用・陸上用ボイラの製造、圧力容器製造を展開するトータスエンジアリングを子会社化しました(トータスエンジニアリング株式会社のグループ化に関するお知らせ)。四国地域においても、M&Aの活用が広がっています。
クレジオ・パートナーズでは、地域でM&Aを支えていくコンサルティングファームとして、引き続き、業界及び地域の動向を注視してまいります。
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クレジオ・パートナーズ株式会社のご紹介代表者 :代表取締役 李 志翔
所在地 :広島市中区紙屋町1丁目1番17号 広島ミッドタウンビル3階
設立 :2018年4月
事業内容:
・M&Aに関するアドバイザリーサービス
・事業承継に関するアドバイザリーサービス
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