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コラム COLUMN

建設業で山口を支える信頼と実績、時代と共に事業を展開|五十鈴工業株式会社

山口県山口市に本社を置き、「この先も必要とされる企業で在り続ける」を理念として掲げ、創業60年以上の歴史を持つ五十鈴工業株式会社。山口地域のインフラを支える公共・民間の工事事業を展開しつつ、M&Aにより不動産賃貸業へと事業を拡大する等、時代と共に事業拡大に取り組む同社の事業展開について、五十鈴工業株式会社 代表取締役 髙山 浩樹氏にインタビューしました。

時代と共に、地域建設業として新規事業を展開

歴史を受け継ぎ、公共事業から民間工事へ展開

私で五十鈴工業株式会社の代表取締役は、4代目になります。当社の始まりは、60年以上前に山田組として山田重郎氏が立ち上げ、1959年に五十鈴工業株式会社が設立されました。3代目の事業承継のタイミングで、当時の経営者が山口市以外の企業への承継を希望されたこともあり、美祢市に本社を置く総合建設会社である髙山産業が、2000年にM&Aによりグループに迎え入れました。そのタイミングで、髙山家の次男だった私が、当時28歳で4代目の代表取締役へ就任しました。就任直前は、私は髙山産業で現場監督をしていました。まさか代表取締役に抜擢されるとは思っていなかったので、経営経験がない中でのチャレンジでもありました。

五十鈴工業のメインである事業の一つは、山口県・山口市等の公共向けの工事であり、道路・河川・公園・上下水道等の土木事業と、新築・塗装・防水等の建築工事業です。私が代表に就任した時は、公共向けの事業の割合がほとんどでしたが、2000年頃から、全国的に公共工事が徐々に減少していきました。当時は親会社である髙山産業からの受注もありましたが、2009年にリーマンショックの影響が広がり、「コンクリートから人へ」の流れが強まると、公共工事だけで利益を確保することが難しい状況になりました。そこで、民間工事の受注を拡大する方向へと舵を切りました。

当社が初めに民間工事の受注を頂いたのは、五十鈴工業と同じく山口市に本社を置き、建築・土木工事業、不動産事業を展開しているカドス・コーポレーション様です。青年会議所で知り合った先輩経営者からご紹介頂き、当社の中でも最優先の事業として取り組みました。当社の施工管理能力や、工期を守り、進捗管理をしっかりと行う仕事ぶりを評価頂き、現在もカドス・コーポレーション様とはお付き合いが継続し、色々と学ばせて頂いています。私が会社を引継いでから、五十鈴工業には技術力が高い社員が揃ってきたこともあり、宅地造成の事業等、民間工事の受注を獲得することに繋がりました。


M&Aで不動産賃貸業へ参入、事業のポートフォリオを再構築

新たに民間工事へ参入はできましたが、公共事業・民間事業共に情勢に左右されます。そのため、必ずしも安定しているとは言い難く、請負事業だけで利益を確保していくことに課題を感じていました。工事事業については、社員達に任せることができたので、私は新しい事業を模索しました。工事に関するノウハウを活かし、不動産の賃貸業・管理業に注目し、相乗効果があるのではと見込んでいました。

そんな矢先、折よく、お取り引きを始めさせて頂いていた銀行からご縁を頂き、山口市内で賃貸不動産事業を展開しているアーバンエステートを2018年にグループへ迎えることができました。アーバンエステートは、山口大学の近くに所在し、特に学生向けの賃貸に強みを持っています。同社をグループに加えることで、五十鈴工業とは異なる収益事業を確保することができました。五十鈴工業の工事の経験を活かし、アーバンエステートでの見積に係る工数を削減することが可能となったり、アーバンエステートの事業を通じて、不動産を見る目を養うことができるようになる等、それぞれの事業においても具体的な効果が発揮されています。


新しい情報は経営者自ら学び、取り入れる

五十鈴工業の社長に就任した当時も様々な苦労がありました。業界的にもデジタル化の進みが遅いこともあり、会社をよくしていくために様々な仕組みを取り入れました。M&A後、会社を運営していくために気を付けたことは、会社の変革をすぐに行わないことです。急激な変化は社員がついてくるのが難しくなります。引き継いだままの事業を運営していきながら、優先順位を決めて、取り組んでいくことを心掛けました。

アーバンエステートをグループに迎えた時も同様でした。未だアナログな業界で、連絡事項は紙に書いて、メモを残すというような状況でした。そのため、優先順位の高い取組として、基幹システムを整備し、デジタルを取り入れることで、お客様からのご要望を確実に対応していくよう心がけました。基本的なことではありますが、お客様のお困り事を減らし、満足度を向上させるためには必要な取組です。事業運営を継続しながら、部署ごとに機能を分け、組織変更を行い、少しずつ確実に新しい仕組みやシステムを組み込みました。

事業をよくするために必要な最新の取組は、私自ら積極的に情報収集をしています。ある時、TV番組で、いち早く不動産の無人店舗の仕組みを開始した不動産会社が放映された時、直接電話して、無人店舗を見学しにいきました。最終的に当社での取り扱いには至りませんでしたが、そこで得た繋がりを通じて、色々なビジネスマッチングの機会を頂き、不動産賃貸業の経営に関するアドバイスを頂きました。その他にも、日本で唯一大学構内に案内所を設置している不動産会社を知った時は、アーバンエステートも山口大学に通う学生向けの賃貸の取扱いが多いという共通点があったので、所属する協会を通じてヒアリングに行きました。このように、気になる取組は貪欲に情報を集め、取り込んでいくようにしています。



地域を建設業から支える人材を積極的に募集

五十鈴工業、アーバンエステート共に、地域のインフラ・不動産を支え、この先も必要とされる企業で在り続けるために、新しい取組を積極的に取り入れて事業を展開しています。我々の事業を支えてくれるような社員を、五十鈴工業では、特に募集しています。五十鈴工業は、施工管理の業務が中心のため、最終的に個人の力量が問われる職務内容ではありますが、ノルマもなく、残業も多くありませんし、私が代表になってから、組織の若返りを進めていますので、風通しのよい職場になっています。「地域を建設業から支えたい」と、やる気を持って取り組んで頂ける方であれば、山口が地元で、地元に戻って仕事がしたいといったUIJターンを希望する方や、60代以上の方でも歓迎しています。中途・新卒共にOJTを通じて、社員と共に業務の経験を積んでいくことで、成長できる環境を整えています。一緒に山口地域の社会インフラを建設業から支えていくことに関心を持って頂ける方は、ぜひお気軽に当社の門を叩いて欲しいと思います。


企業情報(2022年9月末時点)

会社名五十鈴工業株式会社
代表者名代表取締役 髙山 浩樹
創業年1955年8月
資本金2,000万円
従業員数12名
事業内容公共工事(土木工事、建築工事)
民間工事(宅地造成、解体工事、建築工事等) 等
本社所在地山口県山口市維新公園三丁目3番1号
HPhttps://isuzu-ind.co.jp/



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クレジオ・パートナーズ株式会社のご紹介代表者 :代表取締役 李 志翔
所在地 :広島市中区紙屋町1丁目1番17号 広島ミッドタウンビル3階
設立  :2018年4月
事業内容:
 ・M&Aに関するアドバイザリーサービス
 ・事業承継に関するアドバイザリーサービス
 ・資本政策、企業再編に関するアドバイザリーサービス 等
URL  :https://cregio.jp/

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