四国地域M&A速報（2023年1～3月）－香川・愛媛・高知・徳島－

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四国地域の経済概況（2023年4月）

緩やかに持ち直している

四国地域の景気は、緩やかに持ち直している。
すなわち、公共投資は、横ばい圏内の動きとなっている。設備投資は、堅調に推移している。個人消費は、緩やかに持ち直している。住宅投資は、弱めの動きとなっている。こうした中、生産は、横ばい圏内の動きとなっている。雇用・所得情勢をみると、労働需給は緩やかに改善しており、雇用者所得は改善に向かいつつある。
この間、企業の業況感は、非製造業を中心に幾分改善している。

出典：日本銀行「地域経済報告（さくらレポート）」

四国地域M&A一覧（2023年1～3月）

2023年1～3月に、四国地域で実行されたM&Aの一覧です。なお、当該データに網羅性はなく、実際にはこれより多くのM&Aが行われていることが想定されます。

No.	取得日*1	形態	売手			買手
			社名	所在地	業種	社名	所在地	業種
1	2023/1/6	買収	葉月工業	鹿児島県	建設	日本興業	香川県	窯業
2	2023/1/10	資本参加	パワーエックス	東京都	電機	四国電力、JA三井リースなど	香川県	電力・ガス
3	2023/1/11	資本参加	瀬戸内サニー	香川県	ソフト・情報	SetouchiStartups1号投資事業有限責任組合等	岡山県	その他金融
4	2023/1/27	買収	合建警備保障	徳島県	サービス	共栄セキュリティサービス	東京都	サービス
5	2023/2/1	買収	サイプレス・スナダヤ	愛媛県	その他製造	大林組	東京都	建設
6	2023/2/10	資本参加	ベルグアース	愛媛県	農林水産	アグリビジネス投資育成	東京都	その他金融
7	2023/2/10	資本参加	高知銀行	高知県	銀行	愛媛銀行、香川銀行［トモニホールディングス］など	愛媛県	銀行
8	2023/2/28	買収	メデア	埼玉県	建設	ダイキアクシス	愛媛県	化学
9	2023/2/28	買収	アドアシステム	広島県	建設	ダイキアクシス	愛媛県	化学
10	2023/3/23	買収	北光社	徳島県	その他販売・卸	SPK	大阪府	その他販売・卸
11	2023/3/28	資本参加	北越コーポレーション	東京都	紙・パルプ	大王海運	愛媛県	運輸・倉庫
12	2023/3/31	買収	南海ＭＪＥ[ＭＪＥ]	徳島県	その他販売・卸	チエル	東京都	ソフト・情報

（留意事項）
*1 原則として、取得日/効力発生日を記載。取得日/効力発生日が不明な場合、公表日等を記載。
*2 グループ内再編を除く。
*3 リード投資家で所在地はカウント。

都道府県別のM&A件数

2023年1～3月に、四国地域で実行されたM&A（四国地域の会社が売手または買手となったM&A）は、合計12件ありました。当該M&Aの中で、四国地域に本社を置く企業の売手企業数、買手企業数を県毎に数値で表したものは以下のとおりです。

M&Aにおけるスキーム分類

上記2023年1～3月に、四国地域で実行されたM&A合計12件のうち、スキーム別に分類した割合は以下のとおりです。

おわりに

2023年4月期は、引き続き景気に緩やかに持ち直しが見られました。M&Aの件数としては、前四半期（10-12月）と同じく12件となりました。内訳では、買手において愛媛県がやや突出しており、売手では県毎に大きな差は見られませんでした。スキーム別割合を見ると、買収が6割近くを占めています。

個別の事例をみると、学校教育ICT事業を展開するチエルが、教育機械器具・教材の販売等を手掛ける徳島県の南海MJEの70％の株式を取得しました。南海MJEは、ICT事業のMJEの子会社であり、 地元企業である南海と大阪府のMJEにより設立された会社であり、今回の資本提携を通じて、四国地域市場での業容拡大を図るとのことです。

クレジオ・パートナーズでは、地域でM&Aを支えていくコンサルティングファームとして、引き続き、業界及び地域の動向を注視してまいります。

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