
四国地域の経済概況(2022年4月)
緩やかに持ち直している
四国地域の景気は、緩やかに持ち直しているものの、一部に新型コロナウイルス感染症等による下押しの影響がみられる。
すなわち、設備投資は、堅調に推移している。個人消費は、サービス消費を中心に弱含んでいる。住宅投資は、横ばい圏内の動きとなっている。公共投資は、減少している。こうした中、生産は、基調としては持ち直しているものの、一部に供給制約の影響がみられる。雇用・所得情勢をみると、労働需給、雇用者所得ともに改善に向かいつつある。この間、企業の業況感は、悪化している。
四国地域M&A一覧(2022年1~3月)
2022年1~3月に、四国地域で実行されたM&Aの一覧です。なお、当該データに網羅性はなく、実際にはこれより多くのM&Aが行われていることが想定されます。
No. | 取得日*1 | 形態 | 売手 | 買手 | ||||
社名 | 所在地 | 業種 | 社名 | 所在地 | 業種 | |||
1 | 2022/3/1 | 合併 | マックスバリュ西日本 | 広島県 | スーパー・コンビニ | フジ | 愛媛県 | スーパー・コンビニ |
2 | 2022/1/18 | 資本参加 | ニューロシューティカルズ | 東京都 | 精密 | 大塚製薬工場 | 徳島県 | 医薬品 |
3 | 2022/2/10 | 資本参加 | iBankマーケティング | 福岡県 | ソフト・情報 | 阿波銀行 | 徳島県 | 銀行 |
4 | 2022/2/14 | 資本参加 | 建ロボテック | 香川県 | 電機 | リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合など | 東京都 | その他金融 |
5 | 2022/2/1 | 資本参加 | リブル | 徳島県 | 農林水産 | SBプレイヤーズ、食の未来1号投資事業有限責任組合など | 東京都 | ソフト・情報 |
6 | 2022/3/18 | 資本参加 | ユーグリード | 愛媛県 | 化学 | タキロンシーアイ | 大阪府 | 化学 |
7 | 2022/3/3 | 買収 | セントラル機械商事 | 東京都 | 機械 | 四国化工機 | 徳島県 | 機械 |
8 | 2022/3/25 | 買収 | アジア | 徳島県 | ソフト・情報 | テクノホライゾン | 愛知県 | 電機 |
9 | 2022/2/28 | 資本参加 | グリラス | 徳島県 | 不動産・ホテル | 近畿ベンチャーパートナーズなど | 大阪府 | その他金融 |
10 | 2022/3/15 | 資本参加 | うずしお食品 | 徳島県 | 食品 | あわぎん成長企業投資事業有限責任組合 | 徳島県 | その他金融 |
11 | 2022/3/15 | 資本参加 | 野々瀬建築都市 | 徳島県 | サービス | あわぎん成長企業投資事業有限責任組合 | 徳島県 | その他金融 |
12 | 2022/3/18 | 買収 | 都市ビルサービス | 愛知県 | 不動産・ホテル | 穴吹ハウジングサービス | 香川県 | 不動産・ホテル |
13 | 2022/3/29 | 買収 | えむぼま | 愛媛県 | ソフト・情報 | 合人社グループ | 広島県 | 不動産・ホテル |
14 | 2022/3/22 | 買収 | キャスコ | 香川県 | その他製造 | KST | 埼玉県 | アミューズメント |
15 | 2022/2/28 | 事業譲渡 | 宇和特紙、クリンテック | 愛媛県 | 紙・パルプ | 丸住エンジニアリング | 愛媛県 | サービス |
16 | 2022/3/4 | 事業譲渡 | Holyday | 東京都 | サービス | ラボネットワーク | 高知県 | サービス |
(留意事項)
*1 原則として、取得日/効力発生日を記載。取得日/効力発生日が不明な場合、公表日等を記載。
*2 グループ内再編を除く。
*3 リード投資家で所在地はカウント。
都道府県別のM&A件数
2022年1~3月に、四国地域で実行されたM&A(四国地域の会社が売手または買手となったM&A)は、合計16件ありました。当該M&Aの中で、四国地域に本社を置く企業の売り手企業数、買い手企業数を県毎に数値で表したものは以下のとおりです。


M&Aにおけるスキーム分類
上記2022年1~3月に、四国地域で実行されたM&A合計16件のうち、スキーム別に分類した割合は以下のとおりです。

おわりに
2022年4月期は、景気に持ち直しが見られました。M&Aの件数としては、前四半期(10-12月)の10件から16件と増加しました。内訳では、売手・買手とも半数程度が徳島県と最も多く、次いで愛媛県となりました。スキーム別割合を見ると、資本参加が5割を占めています。
個別の事例をみると、徳島大学発、食用コオロギ関連事業を展開するグラリスが、シリーズAに続き約2.9億円の資金調達を行いました。今後人口増加により世界的に食料問題が深刻化すると言われていますが、その解決策として豊富なたんぱく質を持つ昆虫食が推奨されており、中でもコオロギは最も期待されているものの一つです。持続可能な社会に向けて、コオロギ食をぜひお試しいただければと思います。
クレジオ・パートナーズでは、地域でM&Aを支えていくコンサルティングファームとして、引き続き、業界及び地域の動向を注視してまいります。
(参考)四国地域M&A速報(2021年10~12月)-広島・岡山・山口・島根・鳥取-
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クレジオ・パートナーズ株式会社のご紹介代表者 :代表取締役 李 志翔
所在地 :広島市中区紙屋町1丁目1番17号 広島ミッドタウンビル3階
設立 :2018年4月
事業内容:
・M&Aに関するアドバイザリーサービス
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