コラム COLUMN

メンバー

地域と未来をつなぐM&A―佐藤大嗣さんインタビュー

佐藤大嗣

■経歴

宮城県出身。東京理科大学経営学部を卒業後、2012年株式会社エージェントにてセールスプロモーションや事業開発に従事。その後、株式会社リクルートにて中途採用広告の法人営業や新規事業開発を経験。株式会社アルファドライブでは新規事業創出支援やオープンイノベーション領域のコンサルティング、プログラムのプロジェクトマネジメントを担当。2025年9月からクレジオ・パートナーズ株式会社のM&A事業部に所属し、事業承継や企業成長を支援している。

幅広い経験が原点に

─ まず、これまでのご経歴について教えてください。

佐藤:大学在学中から株式会社エージェントでインターンを始め、卒業後にそのまま新卒入社しました。携帯ショップや商業施設での販売促進から法人営業、さらには自社サービス「ヒルカツ」の学生ユーザー獲得や携帯代理店の運営など、多岐にわたる業務を経験しました。社員数が10名程度から200名規模まで成長していくフェーズを間近で見られたことは、大きな財産になっています。

その後、株式会社リクルートに転職しました。求人広告の法人営業を担当する一方で、クライアントに自主提案した採用PR企画ではSNSのトレンド1位を獲得するなど、自分から仕掛けることで成果を出せたのは大きな成功体験でした。リクルート内の新規事業制度「Ring」を通じて副業マッチングサービスにも関わり、ビジネスの仮説検証を繰り返すプロセスを学べたのも印象的です。

3社目の株式会社アルファドライブでは、新規事業創出やオープンイノベーションのプログラムを担当しました。特に中国・四国地方でのプロジェクトに携わり、自治体や地域企業との連携を通して「地域に根差した事業づくり」の難しさと面白さを感じました。

クレジオ・パートナーズを選んだ理由

佐藤大嗣

─ そこからM&Aや資本政策に挑戦しようと思われたきっかけは?

佐藤:アルファドライブで自治体や企業の新規事業を支援する中で、提携やオープンイノベーションが必ずしも成功につながらない現実を目の当たりにしました。一方で、リソースや得意分野を補完し合うことの可能性や価値は実感していました。

ただ、そこに資本を活用することで、より実効性がある支援ができるのではないかと感じるようになりました。設計図を作るだけではなく、それを実際に形にし、動かしていくには資本という推進力がとても重要な要素ではないかと。資本を活用することで、企業の持続的な成長をよりパワフルに実現できる。そのように考え、資本政策の仕事に強く惹かれました。

クレジオ・パートナーズを選んだのは、誠実で地に足のついた社風に惹かれたからです。派手さはありませんが、面接の際に「ここなら安心して挑戦できる」と直感しました。

─ これまでの経験や強みを、M&A・資本政策でどのように活かそうと考えていますか?

新規事業の立ち上げや事業支援に携わってきたので、ビジネスモデル・事業戦略を深掘りして、事業のステージごとに必要な課題・打ち手やリソースについて、高い解像度で仮説を構築し助言できることが私の強みです。

事業成長に必要な経営資源をM&Aでいかに確保するか、いかにお互いの経営資源・得意分野を組み合わせて事業シナジーを創出するか、M&Aの戦略や提携候補先の立案において、この強みを活かしていきたいと考えています。

また、組織が統合する・分かれるといったタイミングで、内部で何が起きるのかをリアルに経験したことも強みだと思います。実は前職では、自社が他社の傘下に入ったり、カーブアウトしたりという変化も経験しました。数字だけではわからない「組織が動く瞬間」を体験できたことは、M&Aの助言にも活きると思います。

─ 実際に入社してみて感じたギャップがあれば教えてください。

佐藤:実際にクレジオに入って、まず驚いたのは、会社としてのブランド力や、李さん個人が業界内で持つ信用の高さです。金融機関や専門家はもちろん、著名な経営者や投資家の方々からも「クレジオなら安心だ」と一目置かれており、想像以上の信頼を得ている会社だと実感しました。

その結果、お会いできる方々の幅が一気に広がり、しかも以前より深い議論ができていると感じています。これは、自分一人の力で到達できる世界ではなく、クレジオという“看板”があってこそ開けた景色だと思っています。

現在の仕事内容とやりがい

─ 現在はどのようなお仕事を担当されていますか?

佐藤:主にスタートアップや若手経営者のM&A・エクイティファイナンスの支援を担当しています。新しい顧客層を開拓するミッションを持っており、仮説検証やリサーチ、営業活動、マーケティングコンテンツの企画など、まさに新規事業的なアプローチで日々動いています。

状況が目まぐるしく変わる中で、昨日の学びを今日に生かし、今日の経験を明日に積み上げていく。その繰り返しがやりがいにつながっています。

─ クレジオ・パートナーズの魅力を感じる点は?

佐藤:李さんを始めとしたクレジオのメンバーが築いてきた信用という「資産」があるため、営業活動は非常にやりやすいです。その一方で、未開拓の領域も残されており、自分の裁量で新しい取り組みを推進できる。

このバランスがとても魅力的です。ゼロから立ち上げる苦労は避けつつ、自分の存在意義を発揮できる余地が十分にある環境だと思います。

仕事へのスタンス

佐藤大嗣

─ 仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

佐藤:「積み重ね」です。一度の大きな成果よりも、日々の小さな学びを積み重ねて次につなげることを意識しています。M&Aはクライアントにとって人生や会社の大きな分岐点となるもの。責任の重さは感じますが、その分、寄り添えたときの達成感も大きいです。

これから挑戦したいこと

佐藤大嗣

─ 今後の目標を教えてください。

佐藤:まずはスタートアップ領域におけるM&A支援をしっかり形にしていきたいです。地域発の企業や若手経営者の挑戦を、資本政策という観点から支えることで、日本全体の産業に新しい循環を生み出せると信じています。

そして将来的には、自分の経験を活かして「地域×M&A」という領域をさらに広げ、地方創生の一翼を担えればと思っています。

求職者へのメッセージ

─ クレジオ・パートナーズに興味を持つ方へ一言お願いします。

佐藤:M&Aは責任の重い仕事ですが、その分「企業の未来を変える瞬間」に立ち会える、非常にやりがいのある仕事です。クレジオ・パートナーズには、信頼と実績に支えられた環境と、自分の裁量で挑戦できる余地の両方があります。成長したい方には最適なフィールドだと思います。ぜひ一緒に挑戦しましょう!

⇒あなたもクレジオ・パートナーズでM&Aの未来を切り拓きませんか?
https://cregio.jp/about/recruit/

M&A・事業承継について、
お気軽にご相談ください。