地域から仕掛ける、不動産×M&A・事業承継の新たな可能性|今井 航太

埼玉県所沢市生まれ。
明治大学卒業後、東京で車載機器メーカーに営業担当として就職。広島に移り、大手不動産会社の不動産仲介営業の経験を経て、2025年7月に当社に参画。現在は、不動産ソリューション業務を担う。
広島への移住、不動産業界へチャレンジと成長
結婚が後押しした広島移住とキャリアチェンジ
クレジオ・パートナーズに転職した自分を表現すると、「日々の刺激を、楽しんでいる」ですね。不動産からM&Aへ全く新しい分野にチャレンジしています。
私は埼玉県所沢市が出身です。明治大学卒業後、東京で車載用モーターのメーカーに就職し、主に完成車メーカーの営業を担当していました。こちらの会社は、積極的にM&Aをしており、私も配属されたのは買収されたばかりの会社でした。そのため、当時からM&Aは身近に感じていたのを覚えています。業務的には、既に取引している先に向けたルート営業と新規開拓を担っていました。取引の規模が大きいことに楽しさを感じる一方で、自分一人ができる裁量が少ないことに物足りなさを感じていました。
結婚を機に、転職と転居を考えました。東京で生活する息苦しさや、ある程度手触り感がある規模の経済圏で成長したいという想いから、若いうちから地域で生活することに興味がありました。妻と相談する中で、博多や仙台等、様々な地域を検討しましたが、最終的には妻の出身であり、今も暮らしている広島に移住することを決めました。

広島で挑んだ不動産営業、苦労を越えて掴んだ成長と手応え
広島への転居と共に、元々関心があった不動産業界に転職することを考え、2021年4月に前職の大手不動産会社に転職しました。不動産業界に興味を持った理由は、頑張った分、評価してくれる業界であることや、妻が会社経営に携わる中で、不動産の事業も一部取り扱っており、将来的に自分も関わりたいと思ったからです。不動産会社では、売買仲介の営業マンとして勤務しました。インターネットやダイレクトメールを経由して、不動産の売却を希望するお客様からお問い合わせが入り、普段からネットワークを築いている不動産購入ニーズを持つお客様にご提案し、仲介を行う業務でした。お客様は、ご紹介経由よりは、直接当社にお問い合わせ頂くケースが多かったです。
正直、入社したタイミングでは、とても苦労しました。不動産業界が初めてだったことと、広島も初めて来た土地だったので、地理感も分からず、なかなか上手くいかない日々が続きました。それでも、ひらすら勉強し、休日もお構いなしで、その時は、誰よりも働いていたと思います。不動産に関する知識を身に着け、購入希望のお客様に物件情報を様々なアプローチで情報発信し、仲介の機会を広げることで、お客様から感謝されるようになりました。一般的に誰もがいいと思う物件や相場より価格が低い物件はよく売れますが、少し土地の形状がいびつだったり、道が狭い、築年数が古い等、癖がある土地は、買手を見つけることが難しいため、日頃からコミュニケーションの中で、ニーズを把握しておくことが重要です。私が担当した案件の中でも、場所は市内の一等地なのですが、接道が狭いため、立て直しが難しいという築古のアパート物件がありました。道路向かいの企業様と情報交換する中で、倉庫・事務所として活用したいというニーズを引き出し、ご購入頂いた時は、ニーズがしっかりと合致して、嬉しかったです。その他にも、ご家族のお客様に対しては、最初は市内から少し外れたところで戸建てをご要望されていたのですが、将来のライフスタイルを考えて、一緒に検討したところ、投資という意味も含めて、市内中心部のマンションのご購入を決断されました。不動産は、日々情報が入れ替わるので、常に情報収集を行い、お客様のニーズに合わせてコミュニケーションを行うよう気をつけていました。
不動産営業から次のステージへ、M&A×不動産に感じた可能性
不動産仲介業務も慣れてきて、楽しいと思えるようになった反面、業界の将来性を考えた時に、不動産仲介以外の付加価値が必要だと考えるようになりました。コロナや戦争による原油高で不動産価格が高騰する一方で、アメリカを中心に金利を引き上げる動きがあり、不動産業界そのものに陰りが出るのではと不安を覚え、何か不動産に掛け合わせることができるものはないかと考えていました。
前職の業務の中では、M&A・事業承継と関わることは、ほぼありませんでした。ただ、最初に就職した会社がM&Aを活用して成長していたことや、妻の会社で事業の売買を行っていたことから、それなりに身近に感じていました。そんな中で、広島銀行からクレジオ・パートナーズに転職した山本 晃史さんに出会いました。元々友人で何度か飲みいったことがある関係だったのですが、山本さんから「M&A・事業承継のコンサルティングの中で、不動産が論点になることが多く、クレジオ・パートナーズとして不動産のソリューションを持つことを検討している。よかったら話を聞いてみないか?」と伝えられました。その時は、転職を強く希望しているタイミングではありませんでしたが、M&A・事業承継に関心はあったので、一度話を聞いてみようと思いました。妻の弟が不動産とM&Aを取り扱う会社だったので、義理の弟にも話を聞いたところ、親和性がある面白い業界だと言われました。
代表である李さんと面談した時、クレジオ・パートナーズと不動産の関わりについて伺いました。M&A・事業承継の中で、事業は欲しいが不動産は不要なので売却したいというニーズがあることや、不動産を取得するために、売買ではなくM&Aという選択をした方が税務的なメリットがある、いわゆる”不動産M&A”についても教えて頂きました。不動産業界の先行きが不透明な中で、不動産に何かを掛け合わせることを考える中で、私自身もM&A・事業承継に関われば、税務・財務の知識もつけ、提案の幅が広がり、お客様に提供する付加価値が高まるのではと思うようになりました。その後、M&A事業部の再東さん、眞﨑さんと面談し、実際にM&Aの業務の中で不動産とどういう関わりがあるかをお話して頂き、よりM&A×不動産の親和性の解像度を高くすることができました。
クレジオ・パートナーズの会社のHPを見ても、比較的年齢も若く、ベンチャー企業で働くことが楽しそうに映りました。HPのインタビューや、実際にお会いしてみて、働く全員が熱意をもって仕事をしていると分かり、自分も同じ環境で働きたいと思いました。不動産業務についても、具体的なシナジーが十分見えていない中でも「お互い走りながら決めていこう」とおっしゃって頂き、リスクを取っても、前を向く姿勢がいいなと思い、クレジオ・パートナーズへの転職を決意しました。

クレジオで築く新しい付加価値、不動産ソリューションの活用
現在は、不動産仲介に関する業務が8割くらいを占めています。クレジオでは、これまでは本格的に不動産仲介業務は行っていなかったので、まずは業務を構築し、不動産仲介に必要なシステムを導入することから始めました。同時に、これまでのネットワークを通じて、売却不動産の情報を取得し、クレジオの社内に展開します。クレジオのメンバーが、その情報を見て、関心ある買手候補の企業を紹介してもらい、物件の詳細情報を開示し、ご提案する流れにしています。物件情報がなくても、不動産購入に関心がある経営者の方を積極的に繋いでもらい、不動産の考え方を説明することで、購入ニーズの情報収集を行っています。
残りの2割は、M&Aに関する業務ですが、まだまだ勉強中なので、主に挨拶周りの中で、クレジオの取組をご紹介し、M&A・事業承継のニーズについても情報収集をしています。
実際に業務を開始した中で、これまでは勤務していた不動産会社に情報が持ち込まれることが多かったのですが、自分でネットワークを築き、M&A・事業承継の情報を提供する中で、更にネットワークが広がることは、これまでの経験を活かしつつ、新しいことが広がる感覚があり、楽しさや、やりがいを感じます。
一方で、まだまだ不動産事業は始まったばかりなので、私一人が担っており、事務全般も含めて、全て自分がやらないといけないことは、楽しさもありつつも苦労もしています。クレジオの中でも「不動産」に関する理解は、まだ十分ではないと認識しているので、積極的に社内にも情報発信していきたいと思っていますし、私自身もM&Aのことをもっと勉強したいと思っています。
実際にクレジオのメンバーと働いた感想は、自主性の高さに驚きました。権限が委譲されているので、行動そのものは自由度が大きい一方で、それぞれが進んで活動しているのは驚きました。意識とモチベーションがとても高い組織だと思います。メンバーと同行する中で、改めて経営者の方から「不動産×M&Aは面白いテーマだね」とお声を掛けられると、素直に嬉しいですし、私自身もその可能性を実感しています。
広島の可能性を信じて、不動産×M&Aで地域活性化へ
仕事について、「先入観を持たずにチャレンジする」ことを心掛けています。これまでは保守的な考えを持った人が周囲に多かったので、妻も含めて、経営に関わる方々の柔軟な考え方を聞くと、刺激を受け、自分自身の凝り固まった考えがほぐされていくのが楽しいです。会社を経営するため、新たな情報を獲得し、チームを引っ張る、楽しそうに働いている姿を見て、私も挑戦したいと思います。
広島の経済は、まだまだポテンシャルを持っていると思っています。例えば、福岡市は人口約169万人、広島市は約117万人で、もちろん福岡市の方が多いのですが、広島でも人口規模を有しています。にも関わらず、不動産の動きでは圧倒的に福岡の市場の方が動いており、開発も活発です。広島も同じように、不動産市場の可能性があり、自分自身も広島の活性化に貢献したいと思っています。
クレジオ・パートナーズでは、まだ不動産ソリューション事業の担当者は私一人です。私自身の目標としては、更に関わる人数を増やしていけるよう拡大していきたいと思っています。不動産は経営において、財務・税務と同じくらい重要なテーマです。不動産×M&Aというテーマは、地域で取り組んでいるところはまだ少ない一方で、業界的にも注目される領域だと思います。クレジオ・パートナーズが持つ資本の専門性を活かしつつ、私自身も財務・税務を勉強した上で、M&A・事業承継と不動産を掛け合わせることで、経営者へ新しい価値を生み出していく存在を目指していきたいです。

<その他のメンバー紹介コラム>
■取締役 眞﨑 託弥|M&A・事業承継を通じて山陰地域へ貢献
■執行役員 再東 弘喜|地域のご縁を活かす!目指すは地域No.1のM&A・事業承継コンサルタント
■シニアコンサルタント 酒井 康太朗|M&A・事業承継のユーティリティプレーヤーを目指す
■コンサルタント 見目 将宏|営業力を活かし新しいステージへ、経営者に頼られる存在を目指す
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