「M&Aの明暗を分ける決め手とは?失敗・成功事例から学ぶ地域密着型M&A」セミナー開催レポート
クレジオ・パートナーズは、2025年7月23日(水)に岡山県岡山市の岡山国際交流センターにて、「M&Aの明暗を分ける決め手とは?失敗・成功事例から学ぶ地域密着型M&A」をテーマとしたセミナーを開催しました。
近年、岡山をはじめ中国・四国地域では後継者不在率が高まっており、事業承継の選択肢としてM&Aへの関心が非常に高まっています。本セミナーでは、M&Aの成功・失敗を分ける実践的なポイントや、地域企業が直面しやすい課題について、具体的事例とともに詳しく解説しました。
当日は約20名の経営者・金融機関・支援者の皆さまにご参加いただき、地域密着型M&Aの実態を深く理解いただく場となりました。
概要
事例で学ぶ!M&Aの失敗・成功

セミナー前半では、M&A事業部マネージャーで岡山支店担当の黒田健司より、M&A・事業承継の基本的な進め方を解説した上で、一M&Aにおける一般的な成功・失敗の定義を説明させていただきました。
紹介した内容は、M&A実行後に売手・買手の経営者へ実施したインタビューを基に構成されており、M&Aの現場で実際に起きている課題や、その背景にある意思疎通のズレ、PMI(統合プロセス)で生じる問題などを分かりやすく整理しました。

また、取締役M&A事業部長の眞﨑託弥からは、自身が過去に支援した多数の案件を踏まえ、地域企業特有の課題や、事業を「引き継いだ後の難しさ」についても生の声をお伝えしました。
M&Aで気を付けるポイント
後半では黒田より、中小企業M&Aにおける注意点として「文化の違い」や「目的の不一致」が大きな障壁となることを説明しました。特に地域企業の事業承継では、売手・買手双方が「なぜM&Aを選択するのか」という目的を共有できているかどうかが、成功を左右する重要な要素となります。
単なる条件交渉だけではなく、双方の価値観や事業観をすり合わせる対話のプロセスが必要であり、それが結果として事業継続や従業員の定着にも大きく影響することを強調しました。

最後は、「M&Aの目的を明確にし、売手・買手の相互理解を積み上げていくことこそが成功の鍵である」というメッセージで締めくくられました。
まとめ
猛暑の中ご来場いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。
中小企業にとってM&Aは単なる買収・売却の手段ではなく、企業の存続と地域経済の未来を左右する重要な手段です。将来を見据え、柔軟かつ前向きに、最善の選択肢を冷静に見極めていくことが重要になります。
今回のセミナーでは、コンサルタント自身の実体験やインタビューを基に、具体的事例を紹介することで、M&Aの成功・失敗の背景や、M&Aの「大変さ」「やる意義」の両面をお伝えしました。セミナーを通じて、M&A・事業承継に関心の高い皆さまにとって、少しでも気づきが得られる機会を提供できれば幸いです。
クレジオ・パートナーズでは今後も、地域企業の経営者・支援者の皆さまにセミナー・イベント等を通じて、役立つ情報提供を行い、M&A・事業承継の正しい理解を広げる取り組みを続けてまいります。
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