広島でマーケティングを議論!「コロナ時代における地域の新しいマーケティングを考える」開催レポート

クレジオ・パートナーズ株式会社は2021年1月15日(金)、co-ba hiroshima(広島市)にて「コロナ時代における地域の新しいマーケティングを考える」を開催しました。
コロナ禍でデジタルシフトが急速に進むなか、地域企業のマーケティング戦略に関心を寄せる約20名の皆さまにご参加いただきました。
講師紹介

飛企画
代表 赤松 健次
ホームページ制作からWEBマーケティングまで、ワンストップで対応する広島市のデザイン&WEBコンサルティングチーム「飛企画」の代表。求心力を高め、事業課題を解決するためのブランディングやマーケティングを専門領域として活動。
【HP】https://www.tobi-kikaku.jp/

ソウルドアウト株式会社
エリアビジネス本部
広島営業所長 池ヶ谷 周平
日本の中小・ベンチャー企業の潜在能力を最大化するため、最新のテクノロジーやマーケティングスキルを活用したサービスを提供するソウルドアウト社の広島営業所長。Web広告だけでなく、オフライン広告と連動したプロモーション戦略のご支援を多数経験。広島営業所立ち上げ責任者として、多角的な視点で、お客様の課題解決に取り組む。
【HP】https://www.sold-out.co.jp/
当日の様子

ブランディング ― 基礎構築編 ―(飛企画・赤松氏)

赤松氏からは、「地域企業こそブランディングが必要」という視点で、基礎から実践まで幅広い解説が行われました。
講義内容(要点)
- マーケティング施策を成功させるには、まず企業のミッション・ビジョン・バリューを明確にし、何のために取り組むのかを定めることが重要。
- ブランディングとは「らしさ」を表現し、ファンをつくること。企業の“顔”を見せるために、ロゴやタグラインなどの要素を設計する必要がある。
- 情報設計では、抽象度の高い“心に響く表現”と、具体性のある“理解しやすい情報”を組み合わせることがカギ。
- ファネル分析やBRM(ビジネスロードマップ)を用いることで、ボトルネックを可視化し、実効性のある戦略立案が可能になる。
- ブランディングによって社内外の反応が変わり、企業全体の認識もアップデートされていく。
Webを活用したマーケティング施策と活用方法(ソウルドアウト・池ヶ谷氏)

池ヶ谷氏からは、デジタル広告が主役となる時代の変化と、地域企業が取るべき戦略について具体的な示唆がありました。
講義内容(要点)
- テレビ広告費とインターネット広告費が逆転し、Webマーケティングが加速。ソウルドアウトも「リスティング広告に強い会社」から「日本全国の中小・ベンチャー企業の成長支援する会社」へリブランディングすることで成長。
- 地域と都会の大きな違いの一つは「検索ボリューム」。東京と広島の「人口一人あたりの年間検索数」を比較すると圧倒的に違う。地域には都市圏の情報が断片的に伝わり、トータルのプランニング施策が打てない。
- 地域にwebマーケティング会社が少ないため、提案として良質な情報が入る機会が極端に少ない。消費者は常にメディアと触れ合う。逆に企業担当者のリテラシーが遅れている。
- B2B領域でもWeb活用は必須で、購入者の57%が営業との接触前に意思決定しているというデータも示された。
- Cookie規制によるターゲティング精度の低下に備え、SNS活用・クリエイティブの質向上・データマーケティングへの移行が進んでいる。
- コロナ禍により購買行動やライフスタイルが変化し、中小ベンチャーは「広告依存」「収益の一本化」といったリスクを避け、ファンづくりとチャネル分散が求められる。
まとめ
新型コロナウイルスによる急激な市場環境の変化は、地域においてもマーケティングの重要性をさらに高めています。
今回のセミナーでは、ブランディングとWebマーケティングの両面から、地域企業が今後取り組むべき戦略について、多くの示唆が得られる内容となりました。
クレジオ・パートナーズでは、地域企業の皆さまが最新情報を学び、議論できる場を継続的に提供し、地域経済の活性化に貢献してまいります。
M&A・事業承継について、
お気軽にご相談ください。